衝撃を生んだベテランへの非情な解雇 ド軍主砲フリーマンが漏らした“本心”「悲しくないと言うなら人間じゃない」
2025年5月24日(土)11時0分 ココカラネクスト

ドジャースのメンターでもあるフリーマンは、同僚の解雇に複雑な想いを口にした。(C)Getty Images
黄金期を下支えしてきたメンバーを解雇する決断は、やはりチーム内に衝撃をもたらしていた。
現地時間5月22日、米紙『Orange County Register』のビル・プランケット記者の取材に応じたドジャースのフレディ・フリーマンは、今月に入ってチームからDFAを命じられて事実上の解雇となったクリス・テイラーとオースティン・バーンズの両ベテランについて「本当につらいよ、本当に……」と複雑な胸中を打ち明けた。
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激動の編成だった。ドジャースは今月14日に球団のプロスペクト捕手のダルトン・ラッシングを昇格させる代わりとして、在籍10年を誇ったバーンズをDFA。そこからわずか4日後にはトミー・エドマンの復帰に伴ってテイラーを解雇した。
共にドジャース在籍歴が長く、チーム内での信望も厚いベテランだった。そんな名手たちに相次いでくだされた非情な決断にフリーマンは本音を隠そうとはしなかった。
「彼らは機内でのカードゲームグループの仲間だった。本当に最悪だ。どうしようもない感情になった。傍にいた友だちがいなくなって悲しくないと言うなら人間じゃないよ。本当につらい気持ちになった」
信頼していた仲間を失った悲痛な思いを口にしたフリーマン。しかし、メジャーキャリア15年を重ねてきた35歳は、メジャーリーグの過酷さも知る。それゆえに「ビジネスだから続けなきゃいけない」と人としては辛い現実を受け止め、前を向く。
「今はただ前に進むしかない。悲しいけど……ね。クラブハウスで尊敬すべき2人を失ったけど、大人としてその理由を理解しなければいけない。僕らは前進しなければいけない。それを可能にさせる優秀な選手たちがここにはいる」
アンドリュー・フリードマン編成本部長が「間違いを犯すことは承知の上で、できる限り賢明で、最善の策を講じていきたい」と語ったように首脳陣にとっても辛い判断だったテイラーとバーンズの解雇。そのショッキングな決断からどう立ち直るのか。球界屈指のスター軍団は、今まさに真価を問われていると言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]