亀田和毅 3階級制覇に改めて意欲「もうちょっとの工夫でいける」前半悔やむ「中途半端だった」

2025年5月24日(土)19時52分 スポーツニッポン

 ◇プロボクシングIBF世界フェザー級タイトルマッチ 王者アンジェロ・レオ(米国)<12回戦>同級1位亀田和毅(TMK)(2025年5月24日 インテックス大阪)

 亀田3兄弟の三男・和毅(33=TMK)がIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(30=米国)に0—2の判定で敗れ、日本人8人目の3階級制覇を逃した。元WBO世界バンタム級、元WBC世界スーパーバンタム級王者の亀田和は19年7月以来5年10カ月ぶりの世界戦だった。

 序盤のジャブの差し合いで優位に立てなかった和毅は、中盤から打ち合いを挑んで流れを変えた。自身も被弾しながらもボディーを効かせ、ガードの上からでもフックを叩き込み、最終12回まで激しく打ち合った。しかし、ジャッジの採点は2人が115—113、116—112でレオを支持し、1人は114—114。レオの勝利としたジャッジは2人とも4回までフルマークをつけており、序盤の失点を取り戻すことができなかった。

 和毅は試合後、リング上で四方に手を合わせて謝罪。トレーナーを努める父・史郎氏に肩を抱かれながら引き揚げた。試合直後の心境を問われると「12回をやりきった。判定を待つだけだった」と答え、手応えについては「前半ちょっと見過ぎた。パワー、パンチ力があると頭に入れすぎて、冷静にいこうとしすぎたのがこの結果。中盤、後半は取れていたけど、挑戦者なので、あと一歩足りなかったかなという気持ちはあった。作戦はいろいろあったけど、前半できなかったのはレオの強さ。1回から4回が中途半端だった」と冷静に振り返った。

 接戦での判定負けに「フェザー級で一番強いと言われている選手にあと一歩のところまでいけた。自信はついたのはついた」と手応えを口にし、今後については「内容はそんなに悪くない。紙一重なので、ちょっとの工夫でいけると思う。もう1回チームと話して考えていく」と再挑戦する意思を表明。フェザー級ではWBA王者ニック・ボール(英国)が12月に世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とサウジアラビアで対戦する計画があるが、「フェザー級も(王者が)4人いて、交渉ごともある。陣営に任せる」とレオへの雪辱にはこだわらない姿勢ものぞかせた。

スポーツニッポン

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