佐々岡真司氏 内角に厳しく投げ切れず8安打許した広島・森下 ゾーンもっと使えれば外もより広く使えた
2025年5月24日(土)5時45分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 広島1—2DeNA(2025年5月23日 マツダ)
【佐々岡真司 視点】森下は6回2失点の数字を見れば、粘り強く投げて試合をつくったと言える。球の走りも腕の振りも悪くなかった。外角の出し入れにチェンジアップ、カットボール、カーブもうまく使っていた。
しかし、8安打されているのも事実。あえて悪い部分を挙げるなら、内角に厳しく投げ切れている球が、ほぼなかった。先制打を含む2安打されたオースティンに対してもそう。足元を動かすような球で内角のゾーンをもっと使えれば、外もより広く使えたはずだ。
相手先発ジャクソンは直球に力があり、無死満塁で1点しか奪えなかった7回の攻撃が全てだろう。投打がかみ合わず、チームとして7試合続けて先発投手に勝ち星がつかない状況は心配ではある。
一方で、野手陣はドラフト1位の佐々木が加わったことで、三塁中心だった小園が二塁で起用されたり、試合途中から遊撃に入ったりするケースが出てきた。守備重視、攻撃重視など選択肢が広がって新たな競争も生まれ、チーム力がアップすることは好材料だ。 (スポニチ本紙評論家)