ド軍指揮官 3点リード守り切れず延長13回で救援陣総動員「思い描いていた通りの展開ではなかった」
2025年5月24日(土)15時24分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース7—5メッツ(2025年5月23日 ニューヨーク)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が23日(日本時間24日)、敵地でのメッツ戦に「1番・DH」で先発出場。無安打で迎えた第5打席で2試合ぶりとなる安打を放った。チームは3点リードの9回に抑えのタナー・スコット投手(30)が同点とされたが、延長13回にテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)の適時打などで勝ち越し、3連勝を飾った。試合時間は今季最長の4時間8分で、試合が終わったのはプレーボールから5時間46分後の午前0時56分だった。
雨天中断で1時間38分の中断を挟み、5—2で迎えた9回1死走者なしの場面。6番手左腕カブレラに対し、カウント2—1から内角速球を引っ張り込んでソトが守る右前に運んだ。次打者ベッツの打席で二盗を試みたが、雨でぬかるむグラウンドでスピードが乗らず、今季4度目の盗塁失敗となった。
ドジャースに最後の最後で悲劇が待っていた。9回スコットが安打と四球で1死一、二塁とされると、マクニールに2点適時三塁打。さらにテーラーに同点適時打を許した。スコットは今季3度目のセーブ機会失敗となった。
ドジャースは延長12回1死満塁のピンチで外野を2人して内野5人シフトを採用。三ゴロ併殺打に打ち取り、絶体絶命のピンチを切り抜けた。
延長に入って両軍とも拙攻が続いたが、ドジャースは延長13回にT・ヘルナンデスが均衡を破る適時二塁打。さらにパヘスがダメ押しの犠飛を打ち上げて試合を決めた。ドジャースは8投手の継投でメッツの反撃をしのいだ。
試合後、デーブ・ロバーツ監督は「明らかに、私たちが思い描いていた通りの展開ではなかった。両チームのリリーフ陣は疲弊し、両軍の選手全員がフル稼働していた。しかし最終的に勝利をつかむことができたのは私たちにとって大きな収穫だ。良い投球ができた時もあったし、幸いにも十分なだけのビッグヒットが打てた」と死闘を制したナインの粘りを称えた。
雨天中断を挟んで先発が早々に降板したこともあり、ドジャースは8人、メッツは9人の投手をつぎ込んだ。指揮官は「まるでプレーオフモードに入っているような感じだった。アウトの数を数えながら、投手陣を最大限に活かす方法を考えた。このシリーズ開始前からかなり疲労していたが、選手たちは素晴らしい仕事をしてくれた。クレイトンが4、5イニング投げてくれると期待していたが、それはかなわなかった。カルロス(メンドサ監督)も同じ気持ちだったと思う。リードを奪えたのは良かったが、9回で失点してしまった。それでも粘り強く戦う方法を見つけられた」と振り返った。
明日登板する投手については「今、検討中だ。全員が起用されたことを踏まえ、足りない部分をカバーできる可能性について検討している。明日、ゴンソリンを先発として起用する予定だが、その後のイニングは検討中だ。今のところは、そういった議論をしている」と説明した。