広島・栗林 不動の守護神返り咲きへ「信頼して戻してもらえるのが一番」目下6戦零封と上昇気配漂う

2025年5月25日(日)5時45分 スポーツニッポン

 広島は24日、DeNA戦(マツダ)が降雨中止となり、同球場に隣接する屋内練習場で全体練習を行った。守護神返り咲きを目指す栗林良吏投手(28)は「信頼して9回に戻してもらえるのが一番」と決意を新たにした。目下6試合無失点で状態は上向き傾向だ。新井貴浩監督(48)も「少しずつ良くなっている」と右腕の復調に期待した。

 栗林は現状を打開するべく、自らを奮い立たせた。

 「信頼して9回に戻してもらえるのが一番。その中で、投げさせてもらえているだけでも感謝したい。9回に戻るために結果を出すのではなくて、今、出番をもらえていることに感謝して、結果を出せればという気持ちでやっている」

 もう一度、不動の守護神として9回のマウンドに上がりたいという思いは秘めている。だが、今は任された場面で仕事を果たすことに集中し、信頼回復に努める。5月14日の巨人戦では、今季初めてセーブシチュエーションの9回に登板しなかった。任されたのは2点リードの8回だった。1回を無失点に抑えるも、新井監督は「100%(栗林に)背負わせるんじゃなく、ハーンと2人で8、9回をやっていこうと」とダブルストッパー制を明言。4月は登板8試合で月間防御率8・59。本来の調子でないことを鑑みて、相手の打順などを考慮した上で流動的に起用されることになった。

 「ハーンに大きな負担をかけているのは分かっている。だからこそ結果を出して、ハーンの負担を減らしてあげられるようにと思ってやっている」

 逆襲に向け、投球フォームの見直しも図った。「小さな部分ですけど、意識するポイントを変えたりした」。現在も試行錯誤は続く。10日のDeNA戦以降は目下6試合連続無失点と上昇気配が漂う。

 新井監督は「少しずつ良くなっている」と復調に期待感を示した上で、守護神復帰の判断材料については「ゼロに抑えた、抑えていないじゃなしに、抑え方。彼はもっとできる投手なので、抑え方を見て判断したい」と見解を示した。

 絶対的な守護神として“独り立ち”するためにも、「目の前の一試合に100%の力を出して、結果を出すしかない」と栗林。じくじたる思いに駆られながらも、結果で真価を示す覚悟だ。(長谷川 凡記)

スポーツニッポン

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