大の里「全勝優勝したかったんですけど...次頑張りたい」綱獲りの重圧は「巡業で耳が慣れていた(笑い)」
2025年5月25日(日)18時12分 スポーツニッポン
◇大相撲夏場所千秋楽(2025年5月25日 東京・両国国技館)
大相撲夏場所千秋楽は25日、両国国技館で行われ、13日目に2場所連続4度目の優勝を決めた大関・大の里(24=二所ノ関部屋)が豊昇龍(26=立浪部屋)と結びの一番で対戦。2021年九州場所の照ノ富士以来4年ぶりとなる全勝優勝の期待を背負い、結びの土俵に立った24歳だったが、横綱の意地に屈した。
優勝インタビューは穏やかな表情だった。「やってみたい」と語っていた全勝優勝に届かず「負けてしまったんで…また頑張ります」としっかりとした口調で語った大の里。しかし、14勝1敗の優勝は色あせない。綱獲り場所で見事な結果を残し「水曜日に良い報告が聞けるように」と柔らかな笑みを浮かべた。
大の里の優勝インタビューは以下の通り。
——14勝1敗での優勝、今どんなお気持ちですか?
「最後負けてしまいましたけど…本当にうれしいです」
——13日目で優勝決めて、残り2日間どういった考えで臨んでいましたか?
「1回、去年の9月場所で優勝した際に千秋楽で負けている…この反省を生かして残り2日間やり切ろうっていうことでやってました」
——全勝優勝をかけた横綱との一番。今日の一番は?
「いや、本当に負けてしまったんで、また頑張ります」
——ただ14勝1敗という好成績で優勝を決めました。今日のこの一番…また次につなげたい部分はどんなところでしょう?
「全勝優勝したかったんですけど、それはかないませんでした。また次頑張りたいと思います」
——今場所は初めて綱獲り場所で臨みました。どんな気持ちで向かっていったんですか?
「場所前に少し体調不良ということで、調整不足もあって、少し不安もありましたけど、周りの方を信じてやってこられたんで良かったです」
——綱獲りの重圧は正直どう感じていましたか?
「そうですね。ないと言ったらウソになりますけど…たくさん4月の春巡業で綱獲り、横綱っていう言葉をたくさんかけてもらった分、場所前に綱獲りっていう言葉を言われても、やっぱり巡業で耳が慣れていたんで、もう何も考えずに場所に臨むことができました(笑顔)」
——初盤は、先場所敗れていた相手にも連勝で進んで行きました。この5連勝が中盤以降の白星にどうつながってきましたか?
「やっぱり最初の5日間が大事だと思ってたんですけど、最初の5日間が自分の中で良かったと思うんで、それがいい流れをつくってくれて、つながったかなと思います」
——中盤以降の相撲内容としてはご自身どんなふうに感じていましたか?
「自分の良さが本当にたくさん発揮できたんで良かったです」
——場所前には故郷で巡業もありましたね。たくさん故郷から応援が届いていたと思います。どんなふうに届いていましたか?
「たくさん地元の巡業ではたくさん声援いただいたんで、それを本場所でっていうことで思ってたんですけど、こうやって優勝を届けることができて本当に良かったかなと思います。
——先ほどの場内放送で、横綱昇進に向けて臨時理事会の開催が決定しました。いよいよ次の番付に向けて動きが始まっていきます。どう感じていますか?
「そうですね。水曜日にいい報告が、いい知らせが聞けるよう今は待ちたいなと思います」
——最後にまた来場所以降に向けてどんな相撲を取っていきたいですか?
「来場所も大事な場所になってくると思うんで、しっかりと準備をして、また良い場所を過ごせるよう頑張りたいなと思います」
——本当におめでとうございました。
「ありがとうございます」