清水大成 初優勝がメジャー制覇「長い道のりだった」
2025年5月26日(月)4時35分 スポーツニッポン
◇男子ゴルフツアー 日本プロ選手権最終日(2025年5月25日 岐阜県 三甲GC谷汲C=7337ヤード、パー72)
首位と3打差の5位から出た清水大成(26=ロピア)が8バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67をマークし、通算14アンダーで並んだ生源寺龍憲(27=フリー)とのプレーオフを4ホール目で制し、ツアー初優勝、メジャー初制覇を果たした。
プレーオフ4ホール目。短いウイニングパットを沈めた清水は拳を握った。「長い道のりだった。やっと勝てた」と絞り出した。後半単独トップに立つも16番でダブルボギー、17番でボギーを叩いて後退。プレーオフ1ホール目では第1打を右崖下に落としながらパーで切り抜けた。何度も危機を乗り越え、プロゴルファー日本一の称号を手にした。
平均パット数1位のパットの名手。2年前に石川遼の助言でウエッジを3本から4本に増やし昨季はバーディー率も1位になった。それでも2位2回など惜敗が続き「何度もくじけそうになり、勝てないんじゃないかと思った」と振り返った。
悲願の初優勝をメジャー大会で実現させ「今年は賞金王を目指している。米ツアーの予選会にも挑戦したい」と視線を上げた。
▼2位生源寺龍憲 プレーオフまで行けたのはラッキー。11番のダブルボギーで流れが変わった。苦しい一日だった。(単独首位でハーフターンもプレーオフで惜敗)
◇清水 大成(しみず・たいせい)1999年(平11)1月17日生まれ、福岡県出身の26歳。9歳でゴルフを始めた。時松源蔵を育てた篠塚武久氏の指導を受けて、握りは時松と同じベースボールグリップ。小学生時代から九州大会で優勝するなど活躍。高校はゴルフ部のない東福岡で個人で活動し2年時には九州オープン2位。日大進学後は1年時に日本学生を制し、プロ宣言して臨んだ20年の最終予選会で5位に入り21年初シード獲得。1メートル75、74キロ。