宇津木秀が世界に向けて「いい勝ち方を」 OPBF&WBO・APライト級防衛戦前日計量
2025年5月26日(月)18時3分 スポーツニッポン
OPBF&WBO・APライト級王者・宇津木秀(31=ワタナベ)が5月26日、同級王座防衛戦(27日、東京・後楽園ホール)の前日計量を61・0キロで一発パスした。OPBF15位、WBO・AP8位のアクトレティ・イェルジャン(26=中国)は60・8キロでパスした。
イェルジャンはウエルター級でも試合しているため、宇津木は初対面の計量を終えて「もうちょっとデカいと思っていた。(試合では体重を)戻してくると思うけど、自分のボクシングをするだけ」と、OPBFは2度目、WBO・APは初防衛戦となる試合に向けて、冷静に話した。
この試合に向けて「ディフェンス力を上げてきた」と言う。昨年11月にOPBF王者として、WBO・AP王者の保田克也(大橋)との統一戦に臨んだ。4回にダウンを奪い、ラッシュで攻め込んだが逆にカウンターをもらってダウン。その後は両者合わせて計5度のダウンの応酬となる激闘となり、6回TKOで勝利したものの、防御に課題を残した。
「今回は、パンチをもらわないところを見てほしい」。アマチュアで108戦のキャリアを持つだけに、前回の試合内容には満足していない。同年代でアマ時代からのライバルの三代大訓(30=ワタナベ)が、6月15日に米ニューヨークで世界前哨戦に臨むことが決まった。「特に感想はない」と無関心に話したが、「目標は世界。そのためにも、いい勝ち方をしたい」。宇津木にとっては、心の中に期すものがある防衛戦になる。