武居 V2戦テーマは「野生味」 世界戦初のKO決着誓う「横浜を沸かせたい」
2025年5月28日(水)5時0分 スポーツニッポン
◇WBO世界バンタム級タイトルマッチ 王者・武居由樹《12回戦》同級7位ユッタポン(2025年5月28日 横浜BUNTAI)
ダブル世界戦の前日計量が27日、決戦会場の横浜BUNTAIで開催され、WBO世界バンタム級王者・武居由樹、IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦に臨む同級3位の力石政法ら全4選手が一発クリアした。昨年開場の同アリーナでは初のボクシング興行。世界戦初のメインイベンターで世界戦初KO決着を狙う武居が、野性味を取り戻したスタイルで会場を沸かせる。
国内では異例の一般公開となった前日計量。武居はファンの声援を浴びながら計量をパスし、ガッツポーズ。クリア後はユッタポンとがっちり握手を交わし、約22秒にらみ合い「戦う目をしていた。いい表情だった」と決戦への集中を高めた。
当初、両者の対戦は1月予定だったが、武居が昨年12月上旬に右肩を負傷したため、仕切り直しとなった。「迷惑をかけた分を取り戻したい。明日は爆発しようと思う」。待ち望んだ一戦へ思いを拳に乗せる。
V2戦のテーマは「野性味」。世界戦過去2戦はともに判定勝ちと不完全燃焼だったが「感覚的に良い時の自分が帰ってきている」と3戦ぶりのKO決着に自信満々だ。
会場は20年に閉館した旧横浜文化体育館で、17年に井上尚弥がWBO世界スーパーフライ級王座7度目の防衛に成功するなど大橋ジムにとってゆかりの深い会場。「ジムの看板を背負って戦う。横浜を沸かせたい」。世界戦初メインイベンターとして、ド派手なKO劇を狙う。