ソフトバンク 結果出す3番・柳町に小久保監督「近藤、柳田が帰ってきても出られるように」
2025年5月26日(月)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ ソフトバンク5—13オリックス(2025年5月25日 平和リース)
ソフトバンクの柳町達外野手(28)が25日、鹿児島で行われたオリックス戦に「3番・右翼」で先発出場し、2安打1打点と気を吐いた。出塁率の高さやチャンスでの勝負強さに加え、今季は対左投手の高打率も光っている。小久保裕紀監督(53)は近藤らけがで離脱した主力が戻っても結果を出し続けてほしいと期待を寄せる。チームは相性が良かった鹿児島開催で大敗し、勝率5割に逆戻りした。
柳町が今季4試合目の3番起用に応えて存在感を示した。初回1死一塁の場面では左中間への二塁打で続く4番・中村の2点タイムリーにつなげた。2回1死二塁の好機では149キロ直球を捉え左前適時打した。
いずれもオリックスの左腕・曽谷から放った。持ち前の選球眼で4回には四球を選び3出塁した。今季ここまで左投手に対しての打率・429(28打数12安打)が光る。「左投手に対してのアプローチやボールの見え方は去年より凄くいい。左投手の時ほどタイミングをしっかり取ることを意識している結果なのかなと思います」と、つかみつつある手応えを口にした。
昨季までは対右投手と比べ対左投手の数字が悪かった(昨季は打率・224)ため、左腕が先発の際に先発から外れることが多かった。今季は左腕でも起用され、しっかりと結果を残している。規定打席未到達ながら36試合で打率・315、3本塁打、16打点。加えて出塁率・435、得点圏打率・407を誇り、打線に欠かせない存在となっている。
小久保監督も「外せない選手になりつつある」と評価し、さらなるステップアップを求める。「あのぐらいの選球眼と出塁率は、昨年も今ぐらいの打席数までは見せていた。それが急降下している。本人にも課題として話したが、目標を一段階上げて、近藤、柳田が帰ってきても出られるようにしてほしい」と期待する。
柳町も壁を突き破るつもりだ。昨季までよりウエートトレーニングを精力的に取り組んでいる。「継続してどうなるかを見てみたい。疲れた中での出力は少し上がってきているのかなと思う。疲労している時も今まで通りに振れたり、粘れたりはあるのかなと思うので」と話した。
チームは小久保ホークス2年目でワーストの13失点で大敗し、勝率5割に逆戻りとなった。7カードぶりの負け越しとなったが、あす27日からは近藤が復帰と巻き返しの態勢は整ってきている。主力組が戻っても、柳町は負けじと快音を響かせていくつもりだ。 (木下 大一)