大の里「15日間、楽しんで相撲を取れた」「伸び伸びと...」 横綱昇進確実 一夜明け会見
2025年5月26日(月)11時59分 スポーツニッポン
大相撲夏場所13日目に2場所連続4度目の優勝を決め、横綱昇進が確実な大関・大の里(24=二所ノ関部屋)が千秋楽から一夜明けた26日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で会見した。
「4回目ということで、1回目のときより慣れた。何回してもうれしい。やっと終わったという達成感と充実感がある」。初の綱獲りに挑んだ今場所で13日目に優勝を決めた。重圧については「15日間、楽しんで相撲を取れた。歓声を一切プレッシャーに感じることなく、土俵に立てた」と胸を張った。
場所前には5月上旬に体調不良で稽古を5日間できないこともあった。「場所前にアクシデントがあった。急ピッチで仕上げたなりに自信があった。強い心で臨んだ」。大関に昇進した昨年の九州場所以降では初めて序盤の5日間で5連勝。「今回は前半戦の5日間をストレートで終えることができて、これがまた勢いに乗って6日目以降、いい相撲が取れたのかなと思う」と語った。
場所中は部屋周辺で生活し、周りからのプレッシャーもなかったという。「親方からも特にアドバイスはなくて自分自身、伸び伸びと考えることなく、できたのかなと思う」。取組については「手の使い方が完璧だった。右も左も。下半身は後半、疲れていたけど、どっしり構えられた」と手応えを示した。
圧倒的な強さで連勝街道を走ってきたが、結びの一番では横綱・豊昇龍(26=立浪部屋)に敗れ、全勝優勝を逃した。豊昇龍の存在については「先に横綱に昇進して考えさせられる。悔しさもある。超えなければならない壁」と話した。
横綱審議委員会で推挙されれば、28日の臨時理事会を経て「第75代横綱・大の里」が誕生する。「(今場所は)一番、星を伸ばせた場所だった。こういう場所を続けられるようにしたい。自分は、これからだと思っている」と飽くなき向上心をのぞかせた。