【スノボ】竹内智香が来季限りの現役引退を発表 14年ソチ銀、日本女子最多冬季五輪6度出場
2025年5月29日(木)14時13分 スポーツニッポン
スノーボード・アルペン女子で14年ソチ五輪パラレル大回転銀メダルの竹内智香(41=広島ガス)が29日、来シーズン限りでの現役引退を発表した。五輪は02年ソルトレークシティ大会から6大会連続出場中のレジェンドが、来年2月のミラノ・コルティナ五輪を集大成に、第一線から退く。
同日午後、東京都内で会見に臨んだ竹内は、黒のパンツスーツに身を包み、引き締まった表情で「長く続けた競技人生を、25〜26年シーズンをもって退くことに決めた」と語った。
北海道旭川市出身。元馬術選手で五輪出場の夢をかなえられなかった父・隆治さんの思いを継ぎ、小4で将来の五輪出場を宣言。スノーボードを始めたのは98年長野五輪を見た14歳の時で、めきめきと頭角を現し、クラーク記念国際高3年だった02年ソルトレークシティ五輪で初出場を果たした。
その後も第一線で活躍を続け、06年トリノ五輪後にはスイスに拠点を移して活動。12年12月のW杯パラレル大回転では男女通じて日本勢初優勝を果たすと、14年のソチ五輪ではスノーボード競技で日本女子初のメダルとなる銀メダルを獲得。五輪出場6度は冬季大会で日本女子最多と、数々の記録を打ち立ててきた。
今年1月のW杯パラレル大回転では3位に入り、7度目の五輪に向けて派遣基準をクリア。この日午前には東京都内のジムで精力的なトレーニングを行っており、42歳で迎える集大成の舞台へ着々と準備を整えている。