2日間で適応させたシュロッター「3人が速かったことが最も重要」S-PULSEから2017年以来の鈴鹿8耐参戦へ

2023年7月8日(土)17時34分 AUTOSPORT web

 7月5〜6日、三重県・鈴鹿サーキットで2023年の鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けた鈴鹿サーキット主催 合同テスト 1回目が行われた。S-PULSE DREAM RACING-ITECから参戦するマルセル・シュロッターが久々に鈴鹿を走ったが、テストでの印象と手ごたえをインタビューした。


 ロードレース世界選手権の経験者であるシュロッターは、125cc、Moto3を経て、Moto2で10年間過ごした後、2023年からスーパースポーツ世界選手権(WSS)にフル参戦しており、今季は2位を3回、3位を1度獲得しているドイツ人ライダーだ。


 鈴鹿8耐には、2017年にS-PULSE DREAM RACING・IAI(現S-PULSE DREAM RACING-ITEC)から出場した経験がある。チーム代表であり、怪我の影響でライダーとしては今大会に出場できなくなった生形秀之からのオファーがあり同チームから6年振りに参戦することとなった。


「まず第一に、鈴鹿に戻ってくることができて本当にうれしいよ。あなたが言う通り、前回は2017年で、それが僕の初レースだった。初めての鈴鹿は本当に楽しかったけど、もうかなり昔のことだよね」とシュロッターは振り返った。

S-PULSE DREAM RACING-ITEC/2023鈴鹿8耐テスト 1回目


 チームメイトは渥美心とジョシュ・ウォータースだが、チームに合流するのは渥美が4月の鈴鹿2&4以来、ウォータースは先月のテスト以来で、今回のテストで初めて3人が揃った。


 テスト初日は鈴鹿8耐仕様のスズキGSX-R1000R、ブリヂストンタイヤのパッケージに慣れるべく走ったシュロッターだが、午後からの雨で多くの走行はできなかった。


「初日は、新しいバイク、使ったことのないタイヤで走ってもちろん時間もかかった。そして速く走る秘密を理解するまでに数周かかったよ。そして残念ながら(午後から)雨が降ってきて、ドライで多く走ることができなかったね」


「ウエットでは短い周回しかできなかった。前回の(6月の)テストに参加しなかった僕にとっては理想的ではなかったよ。だから多くの周回が必要なのは確かだ」

マルセル・シュロッター(S-PULSE DREAM RACING-ITEC)/2023鈴鹿8耐テスト 1回目


 テスト2日目は本番さながらの天候となり、1日を通してドライコンディションでロングランなどもこなしていた。チームでのベストタイムは2分08秒369だったが、渥美によれば3人とも2分08秒台で周回できているという。


 チームは2018年と2022年に鈴鹿8耐で4位に入っており、今年は表彰台獲得を目指している。もちろんそこからひとつでも順位を上げることは容易いことではないが、3人がともに速いタイムを記録している強力な布陣であるため、期待ができるだろう。


「完璧な状況とは言えないけれど、2日目はいいラップができたよ」と多くのラップを消化できたシュロッターは以下のように続けた。

マルセル・シュロッター(S-PULSE DREAM RACING-ITEC)/2023鈴鹿8耐テスト 1回目


「改善することもできたから、最終的には自分のラップタイムとチームとの作業にも満足している。このコースは周回数が多ければ多いほどいいけど、この短い時間のなかで、いい仕事ができたと思う」


「チームの3人のライダー全員が速いし、それが一番重要なことだ。レースウイークに力を合わせてあと一歩前進できれば、とてもいいレースができると思う。みんなが速かったことが最も重要で、ハッピーだったよ」


 そして最後にチーム、そしてコースサイドに来ていたファンやパドックで声をかけていたファンに向けて「そして、僕がここにいられることはみんなのおかげだよ」と感謝の言葉を語っていた。

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