MotoGP:ロッシがペトロナス・ヤマハと契約間近との報道に「真実ではない。通常より時間がかかる」とチーム代表
2020年7月11日(土)11時41分 AUTOSPORT web

7月17〜19日に開催されるMotoGP第2戦スペインGPの週末、バレンティーノ・ロッシがヤマハのサテライトチームであるペトロナス・ヤマハSRTに2021年から加入することが発表されると海外メディアが報じている。その報道をチーム代表のラズラン・ラザリが否定した。
1月28日、マーベリック・ビニャーレスがファクトリーチームのモンスターエナジー・ヤマハMotoGPから2022年まで継続参戦することがアナウンス。
その翌日にファビオ・クアルタラロがヤマハ・ファクトリー・チームと2年間契約を締結したことと同時に、2020年シーズン限りでロッシがヤマハのファクトリーチームからの参戦を終了することが明かされた。
1996年のデビュー以来、ロードレース世界選手権で9度タイトルを獲得したロッシ。2011〜2012年を除き2004年から2020年までMotoGPクラスで15年間をヤマハ・ファクトリー・チームで過ごしてきたが、4度王者に輝いたヤマハファクトリーでの参戦は今年でラストイヤーだ。
ロッシの2021年以降の現役継続については、本人の意向で今シーズン中に決定が下されることもわかっており、他のヤマハチームからMotoGPの継続参戦を決断した場合は、ファクトリーマシンであるヤマハYZR-M1の供給とヤマハの技術サポートを受けられることも決定している。
現在、ヤマハのマシンを使用するチームは2チームであり、シートが決定していないヤマハのサテライトチームであるペトロナス・ヤマハSRTとロッシが契約すると考えられている。
2019年からMotoGPクラスで参戦を開始したペトロナス・ヤマハSRTのチーム代表であるラザリは「私は日帰りの自転車旅行で1日中不在にしているなか、我々の(チームに加入する)2021年の新しいライダーに関するニュースを見た」とFacebookの投稿でロッシについての記事について触れた。
「それは真実ではない。交渉に取り組んでいる。彼はノーマルなライダーではないため、通常より時間がかかっている」
ラザリはロッシの去就について、来週中の発表は否定したことになるが、ペトロナス・ヤマハSRTがロッシと交渉していることがFacebookでのラザリの投稿からわかった。また、現在MotoGPライダーの半数となる12人が来季のシートを獲得しているため、まだシートが決定していないペトロナス・ヤマハSRTにロッシが加入する可能性が高いだろう。