両主将のハイパフォーマンスに期待 トロフィーを掲げるのはどちらだ【CL決勝ポジション別比較/GK・DF編】
2020年8月23日(日)13時12分 サッカーキング
異例続きだった2019−20シーズンの欧州サッカー。その終わりを告げるチャンピオンズリーグ・ファイナルが8月23日に開催される。
特別なシーズンに頂点をかけて激突するのは、初優勝を目指すパリ・サンジェルマンと、7年ぶり6回目の優勝を狙うバイエルン。そこで、両クラブの戦力をポジションごとに整理・比較し、キーマンを挙げながら紹介する。今回はゴールキーパー、ディフェンダー編。
◆パリ・サンジェルマン
《GK・DF招集リスト》
※カッコ内は今季CLでの成績
<GK>
1 ケイラー・ナバス(8試合・5失点)
16 セルヒオ・リコ(3試合・0失点)
30 マルシン・ブルカ(0試合)
40 ガリソーヌ・イノセン(0試合)
<DF>
2 チアゴ・シウヴァ(8試合・0ゴール0アシスト)
3 プレスネル・キンペンべ(9試合・0ゴール0アシスト)
4 ティロ・ケーラー(4試合・0ゴール0アシスト)
5 マルキーニョス(10試合・2ゴール0アシスト)
14 フアン・ベルナト(9試合・2ゴール2アシスト)
20 レイヴァン・クルザワ(3試合・0ゴール0アシスト)
22 アブドゥ・ディアロ(3試合・0ゴール0アシスト)
25 ミッチェル・バッカー(0試合)
31 コラン・ダグバ(1試合・0ゴール1アシスト)
32 ティモシー・ペンベレ(0試合)
36 ロイク・ムベ・ソウ(0試合)
《キーマン》
チアゴ・シウヴァ
2012年夏、パリにやってきたブラジル代表主将は今シーズンでの契約満了が発表されており、新天地へと旅立つことが濃厚となっている。チームに数多くのタイトルをもたらした一方で、欧州を舞台にした戦いでは契約最終年にようやくファイナルまでたどり着いた。チームはここまでの10試合で失点した試合は3試合(5失点)。最後の壁として立ちはだかるロベルト・レヴァンドフスキを中心とした相手の攻撃を受け止めつつ、強烈なプレッシングをかわす丁寧な対応が試合を通じて求められる。最高の置き土産をパリに届けることができるか。
《スカッド総合力》※S・A・B・Cの4段階評価
『A』
前述の通り、PSGは今シーズンのCLにおいて、失点したのが10試合中3試合。レアル・マドリードとドルトムントに2失点、アタランタに1失点を喫したのみだ。特に一発勝負のトーナメントになってからは、アンカーを務めるマルキーニョスのコンディションの良さがうかがえ、守備だけでなく連続得点中でもある。キンペンベも好パフォーマンスを続けており、中央の3人ユニットは冷静かつ強固な対応が期待できる。
不安な点を挙げるとすれば、ケガ人の状況だ。守護神ナバスはアタランタ戦で負傷し、ライプツィヒ戦ではセルヒオ・リコが出場した。リコもセビージャ時代にヨーロッパリーグを2度制するなどの実力者ではあるが、バイエルンのプレッシングへの対応がナバスに比べて不安がある。ナバスはトレーニングメニューを消化しているようで、出場の可能性は高まっているが、トーマス・トゥヘル監督の選択が注目される。また、トーマス・ムニエの移籍とクルザワの負傷(こちらもメニューは消化)があり、一発勝負ではあるが、控えが薄い点もわずかながら気がかりなところか。
◆バイエルン
《GK・DF招集リスト》
※カッコ内は今季CLでの成績
<GK>
1 マヌエル・ノイアー(10試合・8失点)
26 スヴェン・ウルライヒ(0試合)
36 クリスティアン・フリュヒトル(0試合)
39 ロン・トルベン・ホフマン(0試合)
<DF>
2 アルバロ・オドリオソラ(2試合・0ゴール2アシスト)
4 ニクラス・ズーレ(5試合・0ゴール0アシスト)
5 ベンジャマン・パヴァール(8試合・0ゴール2アシスト)
17 ジェローム・ボアテング(8試合・0ゴール0アシスト)
19 アルフォンソ・デイヴィス(7試合・0ゴール4アシスト)
21 リュカ・エルナンデス(3試合・0ゴール1アシスト)
27 ダヴィド・アラバ(7試合・0ゴール0アシスト)
43 ブライト・アクウォ・アレイ・ムビ(0試合)
《キーマン》
マヌエル・ノイアー
相手は超強力な攻撃ユニットを擁しており、被シュートの場面は少なからず生まれるだろう。そこで、最後の壁としてこちらの主将の活躍も必要不可欠だ。準決勝のリヨン戦では裏へ抜け出されてピンチとなるシーンもあったが、ノイアーらしい守備範囲の広さと適切な距離の詰め方、シュートコースの切り方でしのいでいる。ネイマールやキリアン・エンバペはさらに決定力が上がるが、相手もノイアーの圧力は感じるはずだ。
《スカッド総合力》※S・A・B・Cの4段階評価
『A』
売り出し中のデイヴィスが好パフォーマンスを継続中。PSGのゲーム作りのキーマンであるアンヘル・ディ・マリアとの対面が予想されるが、敵陣に押し込むことができてしまえばリスク軽減にもなるので、積極的なプレーを期待したい。ネイマール、エンバペが頻繁に流れてくる右サイドは負傷明けのパヴァールではなく、引き続きキミッヒ(登録はMF)が担当か。ズーレも負傷から戻ってきており、組み合わせの選択肢が増えたことは好材料になる。ボアテングもしくはズーレとアラバの2CBは、高いラインを維持しつつ、両SB含めて背後を取られるリスクをケアし続ける高い集中力が要求される。
特別なシーズンに頂点をかけて激突するのは、初優勝を目指すパリ・サンジェルマンと、7年ぶり6回目の優勝を狙うバイエルン。そこで、両クラブの戦力をポジションごとに整理・比較し、キーマンを挙げながら紹介する。今回はゴールキーパー、ディフェンダー編。
◆パリ・サンジェルマン
《GK・DF招集リスト》
※カッコ内は今季CLでの成績
<GK>
1 ケイラー・ナバス(8試合・5失点)
16 セルヒオ・リコ(3試合・0失点)
30 マルシン・ブルカ(0試合)
40 ガリソーヌ・イノセン(0試合)
<DF>
2 チアゴ・シウヴァ(8試合・0ゴール0アシスト)
3 プレスネル・キンペンべ(9試合・0ゴール0アシスト)
4 ティロ・ケーラー(4試合・0ゴール0アシスト)
5 マルキーニョス(10試合・2ゴール0アシスト)
14 フアン・ベルナト(9試合・2ゴール2アシスト)
20 レイヴァン・クルザワ(3試合・0ゴール0アシスト)
22 アブドゥ・ディアロ(3試合・0ゴール0アシスト)
25 ミッチェル・バッカー(0試合)
31 コラン・ダグバ(1試合・0ゴール1アシスト)
32 ティモシー・ペンベレ(0試合)
36 ロイク・ムベ・ソウ(0試合)
《キーマン》
チアゴ・シウヴァ
2012年夏、パリにやってきたブラジル代表主将は今シーズンでの契約満了が発表されており、新天地へと旅立つことが濃厚となっている。チームに数多くのタイトルをもたらした一方で、欧州を舞台にした戦いでは契約最終年にようやくファイナルまでたどり着いた。チームはここまでの10試合で失点した試合は3試合(5失点)。最後の壁として立ちはだかるロベルト・レヴァンドフスキを中心とした相手の攻撃を受け止めつつ、強烈なプレッシングをかわす丁寧な対応が試合を通じて求められる。最高の置き土産をパリに届けることができるか。
《スカッド総合力》※S・A・B・Cの4段階評価
『A』
前述の通り、PSGは今シーズンのCLにおいて、失点したのが10試合中3試合。レアル・マドリードとドルトムントに2失点、アタランタに1失点を喫したのみだ。特に一発勝負のトーナメントになってからは、アンカーを務めるマルキーニョスのコンディションの良さがうかがえ、守備だけでなく連続得点中でもある。キンペンベも好パフォーマンスを続けており、中央の3人ユニットは冷静かつ強固な対応が期待できる。
不安な点を挙げるとすれば、ケガ人の状況だ。守護神ナバスはアタランタ戦で負傷し、ライプツィヒ戦ではセルヒオ・リコが出場した。リコもセビージャ時代にヨーロッパリーグを2度制するなどの実力者ではあるが、バイエルンのプレッシングへの対応がナバスに比べて不安がある。ナバスはトレーニングメニューを消化しているようで、出場の可能性は高まっているが、トーマス・トゥヘル監督の選択が注目される。また、トーマス・ムニエの移籍とクルザワの負傷(こちらもメニューは消化)があり、一発勝負ではあるが、控えが薄い点もわずかながら気がかりなところか。
◆バイエルン
《GK・DF招集リスト》
※カッコ内は今季CLでの成績
<GK>
1 マヌエル・ノイアー(10試合・8失点)
26 スヴェン・ウルライヒ(0試合)
36 クリスティアン・フリュヒトル(0試合)
39 ロン・トルベン・ホフマン(0試合)
<DF>
2 アルバロ・オドリオソラ(2試合・0ゴール2アシスト)
4 ニクラス・ズーレ(5試合・0ゴール0アシスト)
5 ベンジャマン・パヴァール(8試合・0ゴール2アシスト)
17 ジェローム・ボアテング(8試合・0ゴール0アシスト)
19 アルフォンソ・デイヴィス(7試合・0ゴール4アシスト)
21 リュカ・エルナンデス(3試合・0ゴール1アシスト)
27 ダヴィド・アラバ(7試合・0ゴール0アシスト)
43 ブライト・アクウォ・アレイ・ムビ(0試合)
《キーマン》
マヌエル・ノイアー
相手は超強力な攻撃ユニットを擁しており、被シュートの場面は少なからず生まれるだろう。そこで、最後の壁としてこちらの主将の活躍も必要不可欠だ。準決勝のリヨン戦では裏へ抜け出されてピンチとなるシーンもあったが、ノイアーらしい守備範囲の広さと適切な距離の詰め方、シュートコースの切り方でしのいでいる。ネイマールやキリアン・エンバペはさらに決定力が上がるが、相手もノイアーの圧力は感じるはずだ。
《スカッド総合力》※S・A・B・Cの4段階評価
『A』
売り出し中のデイヴィスが好パフォーマンスを継続中。PSGのゲーム作りのキーマンであるアンヘル・ディ・マリアとの対面が予想されるが、敵陣に押し込むことができてしまえばリスク軽減にもなるので、積極的なプレーを期待したい。ネイマール、エンバペが頻繁に流れてくる右サイドは負傷明けのパヴァールではなく、引き続きキミッヒ(登録はMF)が担当か。ズーレも負傷から戻ってきており、組み合わせの選択肢が増えたことは好材料になる。ボアテングもしくはズーレとアラバの2CBは、高いラインを維持しつつ、両SB含めて背後を取られるリスクをケアし続ける高い集中力が要求される。