【コラム】イタリア勢のCLを占う…最難関はローマ、ユーヴェ&ナポリは首位通過を狙う

2017年9月2日(土)18時1分 サッカーキング

イタリアからCLに参戦するユヴェントス(中央)、ローマ(左)、ナポリ(右) [写真]=Getty Images

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 チャンピオンズリーグ(CL)のグループ分けが決まった。イタリアから出場するユヴェントス、ローマ、ナポリが、それぞれグループステージを突破できるかどうかを占いたい。

 まず、最も難しいグループに入ってしまったのがローマだ。ローマはチェルシー(イングランド)、アトレティコ・マドリード(スペイン)、カラバグ(アゼルバイジャン)と同じグループCを戦う。いきなり初戦で本拠地にアトリティコ・マドリードを迎え撃つことになったローマ。9月12日の試合まで、準備にはあと2週間しかない。

 このグループCは、何ともイタリア色が濃くなっている。就任1年目でプレミアリーグを制したチェルシーのアントニオ・コンテ監督はイタリア人で、ユヴェントスや代表監督を務めた。そしてアトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督はインテルやラツィオでプレーし、引退後はカターニャで指揮を執った。抽選会でドロワーを務めたフランチェスコ・トッティ氏は、「コンテとシメオネはローマのことをよく知っているし、我々も彼らをよくわかっている。CLで勝ちたいなら何も恐れずに行くことだ」とコメントした。チェルシーはスペイン代表FWアルバロ・モラタを攻撃陣に迎え、戦力もアップしている。正直、ローマがグループCの2位以内に入るのは、かなり困難なのではないかとみている。ローマ対チェルシーは10月31日だ。

 ナポリはグループFに入った。ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・C(イングランド)がUEFAランキング9位で、このグループを引っ張る存在になるだろう。ナポリとしては10月17日と11月1日に行われるマンチェスター・Cとの直接対決が正念場となる。あとはシャフタール(ウクライナ)、フェイエノールト(オランダ)との4試合をそれぞれ取りこぼさず、負けることさえなければ決勝リーグ進出の可能性はかなり高くなる。

 マウリツィオ・サッリ監督は、夏のメルカートでは大型補強をせず、完全に成熟した“自分のチーム”を作り上げた。昨シーズンはクラブとして3回目のCL最高成績ベスト16という結果を出した。その対戦相手がレアル・マドリードだったのが不運だった。選手たちもCLの経験を積み、ヨーロッパでの戦い方に慣れてきたはずだ。ベスト16での対戦相手を考慮した上で、できればグループFを1位で通過したいところだ。

 ユヴェントスが入ったグループDはバルセロナ(スペイン)とユヴェントスの2チームで決まりか。同居するオリンピアコス(ギリシャ)、スポリルティング・リスポン(ポルトガル)とは、力の差が歴然としているように思える。ちなみにユヴェントス・スタジアム(アリアンツ・スタジアム)でのバルセロナ戦は、11月22日となった。直前にはセリエA第13節(18日か19日)のサンプドリア対ユヴェントスという好カードもあるので、イタリア・サッカー観戦旅行を組んでみてはどうだろうか。

文=赤星敬子

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