リーグ3連覇 オリックス強さの秘密 球界OBからは「謙虚さがいい」 指摘されたポイントとは

2023年9月21日(木)13時45分 ココカラネクスト

リーグ3連覇を達成、圧倒的な強さを誇った「中嶋オリックス」(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 オリックスは優勝マジック「2」で迎えた9月20日のロッテ戦(京セラドーム)に6−2と勝利。3年連続15度目のパ・リーグ優勝を果たした。

 中嶋聡監督の信念でもある「全員で勝つ」を体現したシーズンともなった。今季は130試合で123通りのオーダーを敢行。1、2軍の戦力をすべて結集、まさに全員野球でリーグ3連覇に挑んだ。

【動画】優勝インタビューでは今後のCS、日本シリーズの戦いに前向きな姿勢を示した中嶋監督

 シーズンの戦い方を象徴するような粘り強さが光った。2点を追う7回二死、マーウィン・ゴンザレスが死球で出塁すると、杉本裕太郎は二死二塁からロッテ横山陸人を捉え、適時打をマーク。1点を返すと、この回は二死から5本の適時打を含む6安打と打者一巡の猛攻で一挙6得点を奪い、試合をひっくり返した。

 リーグ3連覇は94年に5連覇した西武以来で、パ・リーグでは21世紀初の快挙となった。

 2位に14・5ゲーム差をつけ、圧倒的な強さを誇った「中嶋オリックス」について球界内からも様々な考察の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた高木豊氏が20日に自身のYouTubeチャンネルを更新。その中でリーグ3連覇に輝いたオリックスについて言及している。

 同氏は優勝したオリックスに祝福の言葉をかけながら、最近でも優勝マジック点灯後のチームの様子が印象的だったという。

 中嶋監督始め、選手、関係者と言葉を交わす機会があったとした中で「強いな」と声をかけると、異口同音に「強いですか?全然そう思わない」と返されたというのだ。

 高木氏は「本当にそう思っているかも分からないけど、その謙虚さがいいよね」と絶賛。

 実際に今季のチームの強さに関して「試合の経過を見ていると圧倒しているゲームは少ない」としながら、「相手のミスに乗じて、うまい野球をしながら、点を重ねていく」スタイルが際だつとした。

 実際に優勝を決めた試合も7回の猛攻は二死から死球と相手のほころびを突いて、得点に結び付けた。

 エース山本由伸を中心とした層の厚い投手陣も光った。山本は14勝、防御率1・32と今季も圧倒的な成績を残した。開幕投手に抜擢された山下舜平大、後半戦から先発ローテーションに定着した東晃平ら若い力も台頭したことで「守りの野球」を実現した。

 打線も主砲、吉田正尚がメジャー移籍し、影響が心配されたが、新加入の森がチームトップの打点をマークするなどしっかりカバー。プロ5年目の頓宮裕真が首位打者争いを行うなど、選手の潜在能力をしっかり引き出す中嶋監督の采配も下支えし、同じ方向に向かって戦う総合力でV3に達成した。

 「みんなが輪になって優勝した」と改めてたたえた高木氏。

 試合後の優勝インタビューでは中嶋監督が今後のCS、また3年連続となる日本シリーズの舞台への思いを語る場面もあった。

 まだまだ長いシーズンは続くが、オリックスナインの快進撃は続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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