レーシングポイントF1のペレスに待望のアップグレード。アイフェルでは2台が最新仕様で走行へ
2020年10月9日(金)14時32分 AUTOSPORT web

レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、2020年第11戦アイフェルGPで、ようやくRP20のアップグレードパッケージを使うことが可能になった。チームメイトのランス・ストロールはこのアップグレードを第9戦トスカーナGPから使用している。
最初に準備できた1台分の新パッケージで走ったストロールは、ムジェロでの決勝中にトラブルのためにクラッシュ、マシンが大破した。チームは次のロシアGPに1台分のアップグレードしか間に合わせることができず、これを再びストロールが使用したため、ペレスが手にするのが遅れることとなった。
しかし今週末のニュルブルクリンク戦に向けて、レーシングポイントがペレスにもRP20のアップグレードパッケージを用意したことが明らかになった。
RP20がメルセデスの2019年型マシンのデザインからヒントを得て作られたことは物議を醸したが、レーシングポイントは現在では独自の方向性でマシンを開発しており、ブレーキダクトのデザインを微調整し、サイドポッドの形状を変更している。
皮肉なことに、ムジェロとソチでストロールはリタイア、旧仕様の装備で走行したペレスは、この2戦で22点をチームにもたらした。
ペレスは、2013年以来初めてF1が開催されるニュルブルクリンクで、今の好調さを維持したいと考えている。今季末でチームを離れるペレスは、現段階で2021年のシートが決まっていない。
「新しくカレンダーに加わったサーキットに適応するのは素晴らしい挑戦だ。ここで楽しめることは間違いない」とペレスはレーシングポイントのアイフェルGPプレビューにおいてコメントした。
「ここにはさまざまなタイプのコーナーがあり、それぞれ異なるスピードで通過する。そのなかでコーナーでの安定性において正しいバランスを見つけ出す必要がある」
「このコースではオーバーテイクは可能だが、簡単でないことは確かだ」
「僕がもうひとつ喜んでいるのは、今年F1がフルシーズン行われていることだ。F1とFIAの功績だね。今年も十分なレースのあるカレンダーになったのは、素晴らしいことだ」