【タイム結果】ダンプコンディションと低気温、3度の赤旗と大荒れになったスーパーフォーミュラ第3戦SUGO練習走行

2020年10月17日(土)14時47分 AUTOSPORT web

 午前の専有走行に続いて、午後に行われたスーパーフォーミュラ第3戦SUGOの練習走行。雨は上がったものの、路面はまだ濡れており、走行ラインがうっすらと乾いていくダンプコンディションでのスタートとなった。路面温度は手元の計測で14度と、かなり低い温度でのセッションとなった。


 多くのドライバーがウエットタイヤを装着するなか、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)はドライタイヤでコースイン。マシンを微妙に滑らせながらウォームアップを進めていく。


 そんなか、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がコースインするも、インダクションポッド上部に取り付けられたオンボードカメラのカバーが外れ掛かり、バックストレートでカバーがコース上に落ちるこというアクシデントが発生。このパーツ回収のため、練習走行開始8分で赤旗中断となった。


 コースオフィシャルがパーツを回収して赤旗中断から約3分後にセッションは再開。山本尚貴車はいつもの赤のカメラカバーに代わって、スペアパーツのカーボン地の黒のカバーを装着してコースに復帰した。


 この赤旗中断後、ほぼ全車がドライのスリックタイヤでコースインするも、走行しているタイヤ、ピットに戻ってきたタイヤの表面にはグレイニングの症状が見える。低い気温で、タイヤの温まりが厳しい状況が推測される。


 その赤旗再開後、セッション開始から30分が過ぎたところで、国本雄資(carrozzeria Team KCMG)がクラッシュ。馬の背のブレーキングでコントロールを失い、イン巻きする形でイン側のガードレールにクラッシュ。フロントノーズから垂直に刺さるような形でぶつかり、ガードレールにはサッカーボール大程度の穴が空くほど強い衝撃だった。


 国本雄資はコース上に止まったマシンを自力で降り、大きな怪我はなかった様子。ただ、マシンのフロントウイング、ノーズ先端は壊れ、このクラッシュによってこのセッション2度目の赤旗中断となった。


 残り15分のところでセッションは再開されたが、その約10分後、残り6分を切って多くのドライバーが最後のアタックに入るところで、セルジオ・セッテ・カマラが4コーナーの立ち上がりで再びスピン。そしてリカバリーでグリーンに入ってしまい、亀の子状態になって両手を左右に振るセルジオ・セッテ・カマラ。ここで、このセッション3度目の赤旗中断となってしまった。


 残り5分30秒を残してセッション再開……かと思われたところで、セッション終了の合図。モニター上では1分30秒の残りセッション時間カウントダウンが残っているなかで練習走行終了という、何とも煮え切らないセッションとなってしまった。


■2020全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦SUGO 練習走行タイム結果(編集部計)


天候:雨 路面:ウエット




































































































































































Pos.No.DriverTeamEngineTime
120平川亮ITOCHU ENEX TEAM IMPULTOYOTA1’04.745
27小林可夢偉carrozzeria Team KCMGTOYOTA1’04.852
31N.キャシディVANTELIN TEAM TOM’STOYOTA1’05.140
419関口雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPULTOYOTA1’05.340
55山本尚貴DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA1’05.552
664牧野任祐TCS NAKAJIMA RACINGHONDA1’05.785
739坪井翔JMS P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA1’05.966
84S.フェネストラズKONDO RACINGTOYOTA1’05.966
936中嶋一貴VANTELIN TEAM TOM’STOYOTA1’05.971
103山下健太KONDO RACINGTOYOTA1’05.987
1165大湯都史樹TCS NAKAJIMA RACINGHONDA1’06.019
1238石浦宏明JMS P.MU/CERUMO・INGINGTOYOTA1’06.073
1350S.セッテ・カマラBuzz Racing with B-MaxHONDA1’06.212
1412塚越広大ThreeBond Drago CORSEHONDA1’06.396
1516野尻智紀TEAM MUGENHONDA1’06.752
1614大嶋和也ROOKIE RacingTOYOTA1’07.244
1715笹原右京TEAM MUGENHONDA1’08.017
186福住仁嶺DOCOMO TEAM DANDELION RACINGHONDA1’09.012
1918国本雄資carrozzeria Team KCMGTOYOTA1’27.831

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