頂上対決に水を差す 日本S異例の"指笛中断"が波紋 「炎上覚悟で言います」DeNA東が必死の訴え

2024年10月30日(水)11時53分 ココカラネクスト

東は6回の投球時に球審に訴えた(C)産経新聞社

 10月29日に行われた「SMBC日本シリーズ2024」第3戦(みずほペイペイ)は2連敗していたDeNAがソフトバンクに4−1と勝利。このシリーズ初勝利をもぎ取った。

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 お祭り男が勢いをつけた。本拠地で連敗スタートと苦しい展開の中、前回の日本シリーズにも出場しているベテランの桑原将志が気を吐いた。

 初回先頭の打席では右翼線への二塁打をマークし、先制点のお膳立てを行うと、2回は正木智也の正面の打球をダイビングキャッチ。さらに1−1で迎えた5回先頭の打席では2番手、大津亮介のファーストストライクを仕留め、左中間へ放り込んだ。

 攻守にわたってチームを鼓舞する活躍を見せると投手陣では手負いの東克樹が踏ん張った。

 10月12日のCSファーストSで走塁の際に左太もも肉離れを発症。治りにくい箇所とあって、PSの出場が危ぶまれたが、大舞台で頼れる男が戻ってきた。

 立ちあがりは不安定だったが、段々とギアを上げ、毎回の10安打を浴びながらも7回1失点と試合を作った。

 一方で熱戦の裏で水を差す出来事もあった。

 3−1で迎えた6回1死一塁の場面。今宮健太を2球で追い込んだ後に登板中の東が原球審にクレームを投げかけた。

 左腕は原球審に向かって指先をスタンドの方に向けた後、その指を口元に持っていき、口笛のポーズをアピール。

 球場がざわめく中、試合も中断、ウグイス嬢が「試合進行の妨げとなる行為はご遠慮下さい」と1度アナウンスを行ったが、これでも東に対する観客の行為は終わらず。

 再度アナウンスで「お客様にお願い致します。投手が投げる間際の口笛はご遠慮ください」と異例の注意喚起が行われるシーンが中継にも映し出された。

 東は再開後に今宮にヒットを許すも後続を断ち切り、この回を無失点に切り抜けた。

 力投を終えた東は試合後に自身のSNSを更新。「炎上覚悟で言います。」と切り出しながら、「指笛の件なんですが、禁止されていないのでやってもらって構わないんですが、ただ投球モーションに入ったタイミングで指笛をやるのはやめてください。という話です」と訴えた。

 この東のメッセージにはファンの間からも「配慮ある応援を心がけたい」「投球動作に入ったら、避けるのは当然」「人生をかけて投げているんですから、当然です」と支持する声が続々と集まっている。 

 150キロ超の球を投げるプロの投手においては日々微調整しながら、コンディションを整えている。力を入れるタイミングがずれるだけでも制球を乱したり、故障につながりかねないとあって、異例のメッセージにつながったようだ。

 試合後のソフトバンク・小久保裕紀監督はこの指笛中断に関して「よくわからないですね」とコメントしたことも報じられたが、思わぬ遺恨にもつながりかねないワンシーン。

 1勝2敗とし、DeNAがここから巻返すか。今後の戦いの行方も注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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