ボッタスが逆転でポールポジション獲得。フェルスタッペン&ガスリーが2列目に並ぶ【予選レポート/F1第13戦】
2020年10月31日(土)23時21分 AUTOSPORT web
10月31日現地時間午後2時、第13戦エミリア・ロマーニャGPの予選が行われた。F1初の2日間開催であり、フリー走行は90分間の1回のみで、その2時間半後には予選に臨むこととなった。
気温は19度、路面温度は26度。フリー走行の結果を受けてターン15出口のトラックリミットは赤色縁石までOKとなり(ターン9出口は白線のまま)、さらにターン13も縁石よりもインカットするとトラックリミット違反と判断されることとなった。
フリー走行ではソフトタイヤのムービングを嫌ったドライバーもいたが、Q1ではまず各車ともソフトタイヤでアタックに入っていく。
まずアルファタウリ・ホンダ勢がフリー走行に続いて好調ぶりを見せ、ダニール・クビアトが1分15秒412でトップに立つ。ルイス・ハミルトン(メルセデス)がこれを0.268秒上回って首位に浮上するが、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)もさらにこれを上回ってトップに立つ。
最終的にはハミルトンが1分14秒574を記録し、コース幅が狭いだけにバルテリ・ボッタス(メルセデス)はターン17入口でトラフィックに引っかかりタイムを出せず、2周目のアタックで2番手タイムを記録したもののターン9のトラックリミット違反でタイム抹消となった。
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)も抹消で19番手、ボッタス20番手となってしまい、Q1で2セット目のタイヤを投入することとなってしまった。しかし首位ハミルトンも確認したい要素があるのか、2セット目の新品ソフトを使ってコースインする。
ボッタスはここで確実なアタックに徹して2番手タイムを記録してQ1通過を決める。ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が5番手。3番手フェルスタッペンから最下位までが1.1秒にひしめく大接戦で、最後に各車が大きくタイムアップ。キミ・ライコネン(アルファロメオ)は1分15秒758で14番手に相当するタイムを記録したがターン15のトラックリミット違反でタイム抹消となり18番手。ロマン・グロージャン(ハース)が16番手、最終コーナーでコースオフを喫したケビン・マグヌッセン(ハース)が17番手、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)が19番手、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)が20番手でQ1敗退となった。
Q2はメルセデスAMG勢、レッドブル勢、フェラーリ勢が決勝スタートを考えてミディアムタイヤでコースインする。
ここで首位は1分14秒585でボッタス、2番手は0.058秒差のハミルトン、3番手にソフトタイヤのガスリーが0.420秒差。
フェルスタッペンはアタックラップに入ったところで「パワーが無い! 機能していない」と訴えてアタックを断念しピットインすることとなった。ガレージ内で右側リヤカウルを開けて作業を行い、事なきを得た。11番手タイムのアルボンは2周目の計測ラップでターン14のイン側縁石に引っかけてスピンを喫してしまった。
残り5分を切ったところで各車が2回目のアタックへ。フェルスタッペンはここでも新品のミディアムを投入してアタックし、他車は全てソフトでアタックを行う。
フェルスタッペンは5番手タイムを記録しミディアムでのQ2通過を決め、アルボンはソフトタイヤで4番手。11番手セルジオ・ペレス(レーシングポイント)は0.01秒差でQ2敗退。12番手エステバン・オコン(ルノー)、13番手に殊勲のジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、14番手にターン15でトラックリミット違反を犯したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、15番手に同じくターン15でタイム抹消のランス・ストロール(レーシングポイント)いうQ2敗退組。アルファタウリ勢はガスリーが3番手、ダニール・クビアトが8番手で久々のQ3進出を果たした。
Q3では各車がソフトタイヤでアタック開始。カルロス・サインツJr.(マクラーレン)とダニエル・リカルド(ルノー)は中古のソフトでそれ以外は全車が新品のソフトを履く。
1回目のアタックはハミルトンが最終コーナーでワイドになりながらも1分13秒781でトップに立ち、ボッタスは0.031秒及ばず2番手。
アタック前に最終セクターでスロー走行を強いられたフェルスタッペンはタイヤが充分温まっておらず0.700秒差の3番手。4番手に0.831秒差のガスリー、アルボンは5番手タイムを記録したもののターン9のトラックリミット違反でタイム抹消となった。
残り3分で各車が最後のアタックへ向かう。ランド・ノリス(マクラーレン)は中古ソフトでその他は全車が新品のソフト。
ここでハミルトンは自己ベストを更新することができず、ボッタスが0.097秒差で逆転を果たしポールポジションを獲得。3番手は0.567秒差でフェルスタッペン、4番手には0.893秒差でガスリーが入り予選自己最高位。5番手リカルド、6番手アルボン、7番手ルクレール、8番手クビアト、9番手ノリス、10番手サインツJr.という予選結果になった。