吉田麻也やパク・チソンら…プレミアでの実績で見るアジア人歴代ベスト11

2021年11月9日(火)12時21分 サッカーキング

プレミアリーグでの実績で見るアジア人の歴代ベスト11を選出 [写真]=Getty Images

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 今シーズンのプレミアリーグでは、アジア人の活躍が目立つ。とりわけノースロンドンでは、日本代表のDF冨安健洋がアーセナル復活の立役者となり、スパーズの韓国代表FWソン・フンミンも相変わらずの決定力を見せつけている。

 そこでプレミアリーグでの実績で見る「アジア人の歴代ベスト11」を独断と偏見で選ぶことにした。あくまでアジアであり、アジアサッカー連盟ではないためプレミアリーグ史に名を残す元オーストラリア代表のハリー・キューウェルやマーク・ヴィドゥカ、ティム・ケイヒルなどは残念ながら選考外だ。

 まずはGKだが、これに関しては議論の余地がないはずだ。元オーストラリア代表のマーク・シュウォーツァーやマーク・ボスニッチを選べないため、選択肢は2つに限られる。元オマーン代表のアリ・アル・ハブシと、イングランド生まれながら母親がフィリピン人のためフィリンピン代表でプレーしたバーミンガム所属のGKニール・エザリッジだ。実績を見れば、ボルトンやウィガンでプレミア計111試合に出場したアル・ハブシに軍配が上がるだろう。

 フォーメーションは「4−3−3」にするとして、センターバックは現役の“日本代表コンビ”で間違いないはずだ。サウサンプトンでリーグ戦154試合に出場した吉田麻也とアーセナルの冨安健洋である。右サイドバックは、改革前のマンチェスター・シティでプレミア100試合以上に出場した元中国代表のスン・チーハイ。中国人として初めてプレミアリーグの舞台に立ったことでも知られる選手だ。左サイドバックは日韓W杯で活躍してヨーロッパに渡った元韓国代表のイ・ヨンピョ。トッテナムに3シーズン所属した。

 中盤は、現役時代にエヴァートンでプレーした現・中国代表監督のリー・ティエや、ボルトンに所属した元イラン代表のアンドラニク・テイムリアンもいるが、まずは日本人として初めてプレミアリーグの舞台に立った稲本潤一を選出。アーセナルではリーグ戦の出場機会がなかったが、その後フルアムなどでプレミア66試合に出場。2005年にはウェストブロムで“グレートエスケープ”と呼ばれるプレミア史に残る残留劇も経験した。

 残念ながらプレミアリーグだけの実績で選ぶと中田英寿や戸田和幸は選考から漏れるため、中盤の残り2枚は韓国代表として100キャップ以上を誇る二人、パク・チソンとキ・ソンヨンで決まりだ。マンチェスター・ユナイテッドでリーグ制覇4回、チャンピオンズリーグ(CL)優勝1回の実績を誇るパク・チソンは、プレミアリーグで活躍した歴代最高のアジア人の呼び声が高い。2008年のCL決勝でメンバー外となったが、それについて名将アレックス・ファーガソンが監督キャリアで「最も難しい決断」と悔いたほどだ。

 キ・ソンヨンは、正確無比のサイドキックを武器に中盤の底でスウォンジーの“ティキ・タカ”を支え、2014−15シーズンにはキャリアハイとなるプレミア33試合8ゴール。スウォンジーのプレミアにおける最高成績(8位)に貢献し、クラブ年間最優秀選手にも選ばれた。プレミアで計187試合出場はパク・チソン(154)を上回る。

 前線は、名実ともに世界屈指のアタッカーに定着したトッテナムのソン・フンミンと、2016年にレスターのプレミア制覇に貢献した岡崎慎司が当確。「扉を開けたのはマフレズとヴァーディーだが、それを閉めて回ったのは岡崎だ」という現地の評価が、“ミラクル・レスター”における岡崎の重要性を物語っている。

 3トップの最後の1枚は、ボルトンで活躍した韓国のイ・チョンヨンも捨て難いが、アジア人としてプレミアリーグで初めてハットトリックを達成したプレーヤーを選ぼう。2012−13シーズンにマンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグを制した香川真司である。同シーズンのノリッジ戦、香川はGKの逆を突く優しいインサイドキックでゴールを奪うなどハットトリックを達成し、歴史にその名を刻んだ。

 というわけで、こちらがプレミアリーグの「私的アジア人ベストイレブン」だ。

▼GK

アリ・アル・ハブシ(オマーン)

▼DF

スン・チーハイ(中国)、冨安健洋(日本)、吉田麻也(日本)、イ・ヨンピョ(韓国)

▼MF

稲本潤一(日本)、キ・ソンヨン(韓国)、パク・チソン(韓国)

▼FW

ソン・フンミン(韓国)、岡崎慎司(日本)、香川真司(日本)

(記事/Footmedia)

サッカーキング

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