レアル行き濃厚のシャビ・アロンソ監督が、引き連れていきそうな選手3選

2024年11月18日(月)18時0分 FOOTBALL TRIBE

ビクター・ボニフェイス(左)シャビ・アロンソ監督(中)ヨナタン・ター(右)写真:Getty Images

シャビ・アロンソ監督は、2022/23シーズン途中からバイエル・レバークーゼンの監督に就任。ブンデスリーガで降格権内にいたチームを立て直し、同シーズンリーグ戦6位、UEFAヨーロッパリーグ(EL)4強に導いた。


翌2023/24シーズンには、ブンデスリーガ史上初のリーグ戦無敗(28勝6分け)でクラブに初のマイスターシャーレ(優勝トロフィー)をもたらしただけではなく、カップ戦(DFBポカール)でも優勝。ELでは惜しくも決勝でセリエAのアタランタに0-3で敗れ3冠はならなかったが、公式戦51戦無敗の大記録を残し、一躍ビッグクラブから注目される存在となった。


レバークーゼンとの契約は2026年まで残っているが、水面下では争奪戦が繰り広げられており、同国の強豪バイエルン・ミュンヘンや、プレミアリーグのマンチェスター・シティ、古巣でもあるラ・リーガのレアル・マドリードといった具体的な移籍先が報じられた。


そんな中、『Sky Sport』のドイツ版編集長フローリアン・プレッテンベルク氏がX上で、アロンソ監督の今オフのレアル行きを報じたのを皮切りに、スペイン版『Eurosport』も後追い。既に一部選手には移籍の意思を伝えたとも報じられている。いずれにせよ、現役時代の2009年から2014年に在籍し、公式戦158試合に出場した古巣に帰還することは“既成事実”のようだ。


さらにレアルでは、長期政権を誇ったカルロ・アンチェロッティ監督(2013-2015、2021-)が2026年まで契約を残しているものの、ブラジルサッカー連盟(CBF)から代表監督就任のラブコールを受けており、65歳にして最後のチャレンジとして、大西洋を渡る可能性も指摘されている。


来2025/26シーズン、サンティアゴ・ベルナベウ(レアルのホーム)に帰ることが濃厚のアロンソ監督。ビッグクラブへの移籍となれば、自身のサッカーを体現するため子飼いの選手を引き連れていくことはサッカー界の常だ。ここでは、アロンソ“新監督”がレバークーゼンで指導した中で、「エル・ブランコ」のユニフォームに袖を通す可能性が高い選手をピックアップしたい。




フロリアン・ヴィルツ 写真:Getty Images

MFフロリアン・ヴィルツ


昨2023/24シーズン、ブンデスリーガMVPに輝いたMFフロリアン・ヴィルツは、今2024/25シーズンも既にリーグ戦10戦4ゴール、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)では4試合で3ゴール。ドイツ代表としても、11月16日のUEFAネーションズリーグ(UNL)2024/25リーグA、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦(7-0)で2ゴールを決めるなど、好調をキープしている21歳の若きプレーメーカーだ。


2022年のFIFAワールドカップ(カタールW杯)メンバーからは漏れたが、自国開催となったUEFA欧州選手権(ユーロ2024)では、開幕戦のスコットランド代表戦と準々決勝のスペイン代表戦でゴールを記録した。


ヴィルツの市場価格は1億5000万ユーロ(約244億5000万円)とも言われ、レアルのみならず、バイエルンや、マンチェスター・シティ、アーセナルも交えた争奪戦が繰り広げられている。


現在レアルのプレーメーカーとしては、昨シーズンに加入しトップ下として開眼するとラ・リーガ1年目にして13ゴールを記録したイングランド代表MFジュード・ベリンガムがいるものの、今シーズンは開幕早々に負傷し、8試合で1ゴールと昨季の勢いはない。また、2012年の加入以来、39歳となった今でも中心選手で主将も務めるMFルカ・モドリッチの背番号「10」の後継者となる可能性もある。


ヨナタン・ター 写真:Getty Images

DFヨナタン・ター


DFヨナタン・ターは、2015/16シーズンにレバークーゼンに加入後、センターバックというポジションにも関わらず、負傷による長期欠場がほぼなく“無事是名馬”を地で行くようなプレーヤーだ。


守備の要として公式戦通算360試合に出場し、今シーズンもリーグ全戦フル出場のタフガイぶりを見せている。28歳とまさに脂の乗り切った年齢で、昨オフにバイエルンへの移籍が取り沙汰されたが、クラブ側が応じなかったことで残留となった。


しかし、レバークーゼンでの契約は今シーズンいっぱいで切れる。来夏のフリーでの退団は既定路線となっており、ドイツ代表でもレギュラーを張るディフェンスリーダーの争奪戦は必至だ。


レアルには同胞の先輩であるDFアントニオ・リュディガーもおり、今シーズン安定感を欠いていた。また、2年連続で前十字じん帯断裂の重傷を負ったDFエデル・ミリトンの代役として、ターはまさに適役であり、争奪戦を一歩リードしていると言えよう。




ビクター・ボニフェイス 写真:Getty Images

FWビクター・ボニフェイス


昨2023/24シーズンに、日本代表DF町田浩樹も在籍しているベルギーのユニオン・サン=ジロワーズから5年契約でレバークーゼンに加入したFWビクター・ボニフェイス。いきなりリーグ戦23戦14ゴールを決め、ELでは得点王にも輝いた。昨オフにもプレミアリーグの数クラブから関心を集めたが、クラブ側も本人も1シーズンでの移籍には消極的で、今シーズンもリーグ戦10戦6発、欧州CLでも3戦1発と、好調をキープしている。


10月19日のアイントラハト・フランクフルト戦直後、空港に向かう車が事故に巻き込まれ、車両は大破し自身も両手に負傷を負ったが、フランスで行われた欧州CLスタッド・ブレスト戦(10月23日)を欠場したのみ。リーグ戦の次節(10月26日)ヴェルダー・ブレーメン戦では何事もなかったかのように先発出場し、ゴールまで決めてみせた“不死身の男”だ。


レアルと言えば、FWキリアン・エムバペ、FWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴが看板3トップを形成するが、ヴィニシウスが好調ぶりを見せている一方、大きな期待をもって加入したエムバペは、その実力を出し切っているとはいえない。前所属のパリ・サンジェルマンでもフランス代表でも、左サイドでのドリブル突破からのシュートが持ち味だったが、レアルではセンターフォワードとして起用され、未だ自分の居場所を探っている段階にも見える。


その点、ボニフェイスは完全なるセンターフォワード型のストライカーで、レバークーゼンでも1トップ、あるいは3トップの真ん中として起用されている。


レアルのFWの控えはトルコ代表の19歳FWアルダ・ギュレルくらいで、18歳のブラジル代表MFエンドリッキやモロッコ代表MFプライム・ディアスのFW起用、また2トップへのフォーメーション変更で凌いでいる状況だ。そこにボニフェイスが加われば、戦術に幅ができるだけではなく、固定化された3トップをローテーションさせることも可能となる。


レバークーゼンのフロントは、移籍金交渉に着く目安を5500万ユーロ(約90億円)に設定している。札束攻勢となればプレミア勢に分があるかも知れないが、自分の才能を開花させてくれた恩師と一緒となれば、このナイジェリア代表FWがマドリードの地を踏む可能性は高いだろう。

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