アロンソ「選手権5位はつらい結果。僕たちはこれより上だと思う」結果を出すにはプレッシャーが必要だと主張

2023年12月9日(土)7時15分 AUTOSPORT web

 アストンマーティンF1は高まる期待とともに2024年を迎えるが、そのためにチームには絶え間ないプレッシャーが増大している。しかしフェルナンド・アロンソは、このような状況をチームが受け入れるよう望んでいる。


 アストンマーティンの2023年シーズンは、ふたつに分かれた物語のようだった。チームは素晴らしいシーズンスタートを切り、アロンソは開幕からの8戦で6回の表彰台フィニッシュを達成した。パフォーマンスが急上昇したことで、チームはレッドブルに最も近い挑戦者として位置付けられ、大きな勝利への期待が高まっていた。


 しかしながら、シーズン後半戦はそれほどの成功が見られなかった。アロンソはオランダとサンパウロでも表彰台を獲得したが、アップグレードに関連した問題がチームの進歩を阻んだ。結果として、アストンマーティンはコンストラクターズ選手権でフェラーリとメルセデスに抜かれ、最終的にシーズンを5位で終えた。

2023年F1第20戦メキシコシティGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)


 シーズン後半に後退があったものの、2023年のチームの全体的なパフォーマンスには、それまでの年に比べて明らかに大きな改善が見られた。チームの獲得ポイントは2022年と比べると225ポイント多く、グリッドのトップで戦えるポテンシャルを示した。アストンマーティンでは開発と投資が継続されており、2024年のF1シーズンに大きな衝撃を与える態勢を整えている。


 アロンソは、来年チームは高い期待に直面すると認めており、モータースポーツの最高峰で競うことに伴う責任を認識している。


「これはF1であって、チャリティイベントではない。結果を出すためにはプレッシャーが必要だ」とアロンソは語った。


「コンストラクターズ(選手権)で5位というのは少々つらい結果だ。というのも、僕たちはそれより上だと思うからだ。今年の初めにはそれより上の結果を期待していた」


「ドライバーズ選手権を4位でフィニッシュしたことは完全に予想外で、現実味がないくらいだ。あのレベルのドライバーたちと戦っていたんだ。コンストラクターズ選手権で5位なら、ドライバーズ選手権では通常9位か10位になるはずだ。僕も含めて、アストンマーティンの多くの人たちにとって夢のようなシーズンだった。僕にとっては2012年とこのシーズンは、キャリアで最高のシーズンだ。(2022年の)マシンのパフォーマンスを考えると、今年の初めには想像できなかった順位だ」


 アロンソは、アストンマーティンが2024年に上昇軌道を固めることが極めて重要だと強調した。今後も持続的な成功を達成するためだけでなく、来シーズン以降もアロンソがチームに残るためにだ。


「これがチームの素晴らしい進歩の一歩目であることを期待している。今年はアストンマーティンが競争力を高める1年だと、僕たちは常に言ってきた。チームには多くの変化があり、新たなファクトリーが完成した。こうしたすべてのことについて、僕たちは長い間話をしてきた。つまり、来年にもし僕たちが一歩後退したらまずいことになるから、前進を続ける必要がある」


「僕たちはコンストラクターズ選手権を5位でフィニッシュしたが、来年は順位を上げる必要がある。4位、3位、2位でも歓迎だ。そして僕の方は、今年8回表彰台を獲得したから、来年も同様のことができるよう願っている」

2023年F1第21戦サンパウロGP表彰式 3位に入賞したフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

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