田中将大にR・マルティネスを獲得 FA戦線は1勝2敗でも甲斐拓也が入団…巨人の大補強はどっちに転ぶか

2024年12月30日(月)6時30分 ココカラネクスト

甲斐やR・マルティネスらが加わった巨人は間違いなく優勝候補の筆頭だ(C)産経新聞社

 田中将大が先発してゲームメークし、最終回をライデル・マルティネスが抑える。受ける捕手は甲斐拓也。2025年シーズン、これってどのチーム? 一瞬そう思ってしまうほど、このオフの巨人の「大補強策」は積極果敢なものでした。

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 プロ野球の取材経験が長い、スポーツ紙のデスクは言います。

「なんと言ってもライデル・マルティネスの獲得でしょう。同じセ・リーグ内。自軍の戦力を厚くし、相手の力を削いでダメージを与える。最も効果的な補強策です。甲斐は決して補強ポイントではなかったですが、捕手出身らしい阿部監督ならではの『一流こそ一流を知る』補強策と言えます。マー君は2024年にわずか1試合にしか登板していない、0勝の投手ですから、過度な期待はしていないでしょう。活躍すれば儲けもの。そうでなくても2月のキャンプで何度も一面を飾れそう。メディア対策という意味でも、悪くない選択。巨人がストーブリーグの覇者と言ってよいのではないでしょうか」

 気になる部分もありました。FA戦線では阪神の4番・大山悠輔とソフトバンクの右腕・石川柊太の獲得を目指しましたが、大山はチームに残留、石川はロッテ入団を決断しました。

「FAで1勝2敗の結果を見て、巨人人気が下がっている、と評価するメディアもありました。確かに大山が獲得できれば阪神にダメージを与えられ、将来の『岡本流出』に備えられる。石川も人的補償がいらない『Cランク』の選手という意味では魅力的だった。とはいえ、二人はどうしても今の巨人に必要な人材かといえば、決してそうとは限らない。FA加入選手は年俸が急騰するため、プロパーの選手とのバランスが取れず、チームによっては不協和音が出てしまうもの。繰り返しますが、このオフはライデル・マルティネスの獲得に成功できただけで、御の字の評価ですよ」(前述のデスク)

 大補強に成功して、層の厚い戦力で臨む2025年シーズン。セ・リーグの優勝候補筆頭であることは自明ですが、どっちに転ぶかは神のみぞ知ることです。

「チームは生き物。かつてはダルビッシュがメジャー挑戦した翌年の日本ハムがパ・リーグで優勝したり、マエケンがメジャー挑戦した翌年の広島がセ・リーグを制覇したこともあります。戦力の厚さがそのまま成績に直結するとは限らない。阿部監督がどのように巨大戦力をマネジメントして日本一まで持って行けるか、真価が問われるシーズンになりそうです」

 2025年ペナントレースの開幕が、今から待ちきれません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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