「今の巨人は弱い」岡本和真の離脱でリーグ4位、トレードで戦力補強も...識者が指摘する「一貫性のない戦略」

2025年5月20日(火)12時31分 J-CASTニュース

プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が2025年5月19日にユーチューブを更新し、巨人の現状を独自分析した。

「どのようにして勝つのか、一貫性がない」

巨人は、主砲・岡本和真内野手(28)が5月6日の阪神戦で左ひじを痛めて戦線離脱。スポーツ紙の報道によると、岡本は「左肘の靱帯損傷」と診断され、全治は3か月程度で前半戦の復帰は絶望的だという。

チームは岡本に代わる主砲として、ソフトバンクからリチャード内野手(25)を交換トレードで獲得した。リチャードは、移籍翌日(13日)の広島戦に「7番・サード」で先発出場し、移籍後初アーチを放つもチームは4−5で敗戦した。

岡本が抜けた影響は大きく、離脱後は4勝7敗と負け越している。19日時点で首位・阪神と2.5ゲーム差のリーグ4位だ。

高木氏はチームの調子が上がらない最大の原因を「岡本の離脱」とし、次のように助言した。

「どのようにして勝つのか、一貫性がない。攻めダルマになってほしい。なりふり構わずに。得点する人がいないだけに、攻め続けなければいけない。攻めは最大の防御。今まさしく、巨人に贈りたい言葉はそういうこと。攻めなくてはいけない」

セ・リーグは、阪神が首位を走る。2位・広島が1.5ゲーム差で追い、3位DeNAが広島を0.5ゲーム差で追う。そして、4位・巨人と3位DeNAとは0.5ゲーム差と、混戦模様となっている。

「絶対に3位は死守しないといけないという考えに...」

このような展開が繰り広げられる中、高木氏は阿部慎之助監督(46)の心境を、こう推測した。

「当然、優勝を考えているが、岡本がいない。(優勝は無理でも)絶対に3位は死守しないといけないという考えに代わっているかもしれない。広島の調子がいい。阪神も行く。DeNAのピッチャーが揃ってきている。4チームの中の一角に入らなければいけない。そう考えると、ここで無理して大丈夫かみたいな。すごく複雑だと思う」

チームは17日の中日戦の試合前まで、69イニング連続でタイムリーヒットが出ておらず、2回の攻撃でようやくタイムリーヒットが出た。この状況について高木氏は「我慢してやるしかない」とし、次のように持論を展開した。

「1点を積み上げるしかない。時として、吉川(尚輝)みたいに3ランが出るとか。でも我々の野球は、岡本なくしてはできない。そうなると、腹をくくってとにかくバント、エンドラン、バスターエンドラン。奇襲をかけていくしかない。奇襲は弱いチームがやることだが、戦力的に見ても今のジャイアンツは弱い。王道では勝てない」

20日からは首位・阪神と敵地・甲子園球場で3連戦を予定している。

高木氏は「きれいごとはなくして、泥臭い野球をやってほしい」と期待を込めた。

J-CASTニュース

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