家族に、古巣に「感謝を込めて」 森下龍矢、日本代表でも“らしく”戦う

2023年12月31日(日)16時27分 サッカーキング

日本代表DF森下龍矢 [写真]=Getty Images

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 日本代表は31日、元日に開催される『TOYO TIRES CUP 2024』のタイ代表戦に向け、国立競技場で公式練習・会見を実施した。

 練習後の取材に応じた森下龍矢は、「(9月に招集された)ドイツ遠征の時は試合に出られなくて悔しい気持ちもしました。(6月の)エルサルバドル戦も、自分の中で「まだまだ足りない」と、まざまざと感じたので、どれだけ成長しているか、もう一度自分をテストしたいと思います。守備の成長を見せたいですね。代表は4バックなので、名古屋グランパスと違って、守備で求められる部分も多くなるので、守備でどれだけベースを見せられるか。あとはいつも通りガンガンやって、そこは楽しみたいなと思います」と、自分らしさである攻撃面と成長面を示したいと話した。

 日本代表でのサイドバックでのプレーについては、「冨安(健洋)選手とかを見ていても思いますが、一つひとつのポジショニングに隙がない、無駄がない。そういうところがすごいと思うんです。フィジカル的に僕がすごく劣っているかと言ったらそういうことではないと思うので、どれだけポジショニングを洗練できるか。あとは出るべきときに出るといった判断が的確にできるかは、試されてる課題だと思います」と周囲から学びながら、かつ自分の良さを失わずに存在感を高めていきたいと続ける。

 森下自身はポーランド1部のレギア・ワルシャワへの期限付き移籍がクラブ間合意済み。代表チームにはポーランドのグールニク・ザブジェでプレー経験を持つ奥抜侃志がおり、すでに情報交換をしているとのことで、「ポーランド情報もちょいちょい仕入れています。ポーランドの自国通貨のズウォティについてよく話しています(笑)」、「レギア・ワルシャワは僕に合う本当に熱いチーム。熱いというのも、もはや(客席の発煙筒で)火事を物理的に起こしているチームではあるんですけど」と、“らしく”笑わせつつ、「第1としては、僕の夢だったヨーロッパでプレーしたかったこと。熱いチームで、僕らしさを出せる。認めてもらえれば相当な元気印にもなれると思うので、そのポジションを狙って頑張りたいと思います」と、意気込む。

 冬の移籍については改めて、「夏にチャレンジすることも(考えとして)ありましたけど、やっぱりグランパスが好きだし、1年間のストーリーをみんなで作る中、『1年間優勝するために頑張る』と途中まで書いたことを放棄する作家いないので。最後まで自分で描き切りたいし、その結果を見たい。だから残ったので。Jリーグは2月、3月に始まって冬に終わるシーズンでやっているので、このタイミング出るのがグランパスのためになると思いました」と、愛するクラブへの思いを吐露。

 元日での代表戦についても「感慨深いです。小学校の時とか、天皇杯決勝をやっていて、おじいちゃん、おばあちゃんの家で焼肉をしながら見ていました。それが八咫烏のユニフォームを着て(元日に)やれると。おじいちゃん、おばあちゃんも、たぶんテレビの前で見てくれると思うので、家族に恩返しができるまたとない機会だなと思います。日本代表サポーターの方々のためにも戦いたいし、名古屋グランパスの皆さんのために集大成、育ててもらった感謝の気持ちをピッチの上で伝えたいと思います」と、新たな船出を前に、感謝を込めて戦う覚悟を示している。

 日本代表史上初の“元日決戦”となる『TOYO TIRES CUP 2024』は、明日1月1日(月・祝)国立競技場にて14時キックオフ。NHK総合テレビで全国生中継される。


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