「人肉ハンバーガー」を販売した狂気の連続殺人鬼! 豚肉に似た味で美味しいと評判… 13人を殺害か

2023年1月25日(水)11時0分 tocana


 殺人を犯してしまった場合、誰もが困るのがその死体をいかに処理するか、という点だろう。死体がそのままではすぐに犯行がばれてしまうし、かといって人間の死体は思った以上に大きくかさばるため、埋めたり隠すことも難しい。そんな死体の処分について驚くべき方法を考えた人物がいた。それが今回紹介するジョセフ・メセニーだ。彼はなんと、殺害した人たちの肉をミンチにした後、豚肉や牛肉に混ぜて「人肉ハンバーガー」に加工して販売していたのである。


 1996年12月、アメリカはメリーランド州ボルチモアにて一人の女性が保護された。彼女の名前はリタ・ケンパー、怪我をして乱れた服装でガソリンスタンドに駆け込み、警察に保護された。彼女から事情を聞いた警察は近くのトレーラーハウスに住む男性のもとを訪ねる。この男性こそが連続殺人鬼であり、「狂気のハンバーガー屋」と言われるジョセフ・”ジョー”・ロイ・メセニーだった。


 彼は185cmと大柄で巨体であるにもかかわらず、皮肉にも「タイニー(ちび)」と呼ばれており、ハンバーガーショップを経営していた。警察が店内を捜索すると店の冷蔵庫からはなんと切り分けられた人肉が出てきた。また、トレーラーハウス周辺から行方不明になっていた女性2人の死体が発見された。そして警察の取り調べで、恐ろしい事実が明らかになった。


 彼は1994年に内縁の妻に逃げられ、その後にできた彼女にも浮気されてしまう。逆上した彼は彼女と浮気相手を殺害し、死体を遺棄した。しかし興奮の収まらない彼はそのまま売春婦を買うと、強姦して殺害。川へ死体を処分しようとしたところ、偶然釣り人に犯行を見られたため、その釣り人も殺害してしまったという。これらの死体は見つからなかったが、メセニーはこれで精神のたがが外れてしまったのか、売春婦やドラッグなどに溺れた女性、行く宛のない女性を連れ込んでは強姦し、殺害するようになった。そして遺体のうち肉付きの良い所を切り出し、豚肉や牛肉と混ぜて自分の店でハンバーガーとして加工して販売。料理の材料と死体の処理を一気に行っていたのである。


 裁判でメセニーは自分のハンバーガーについて次のように語っている。


「とてもおいしいと評判だったよ。人肉の味は豚肉によく似ていた。混ぜて食べれば誰も違いがわからない」


 また、自分の恐ろしい犯罪の数々についても一切反省するそぶりはなく、公判でも殺人を犯した理由として「楽しかったから」「興奮したから」「ハイになったから」「好きでやっているという以外に本当の理由はない」などと主張していた。彼の犠牲者は5人から13人とされている。


 メセニーは1996年12月19日、3人の女性殺害の罪で起訴。1998年に一度死刑が言い渡されたが、2000年7月24日に終身刑に変更された。しかし、彼は2017年8月5日にメリーランド州カンバーランドの西部矯正施設の独房にて死亡している状態で発見された。享年62歳だった。


参考:「Daily Star」ほか


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】



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