【101歳。ひとり暮らしの心得】外出できなくなっても、人が来てくれる家になるよう、40・50代の頃から人を招いて風通しの良い家に
2025年3月1日(土)8時0分 婦人公論.jp
101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが綴った、毎日の小さな喜びを大切に、前向きに悔いの残らない時間を過ごす生き方。エッセイ集『101歳。ひとり暮らしの心得』(中央公論新社)から幸せな暮らし方の秘訣を紹介します。
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<生きていることが楽しくなる秘訣>
出かけられなくなったら社会を家に呼びこむ
年齢を重ねると、足腰が弱り、なかなか外出できなくなります。その結果、人と接する機会が減り、誰とも喋らなくなってしまうと、とてもわびしい生活になってしまいます。
そうならないためには、人が気兼ねなく訪ねてこられるオープンな家にしておくことが大事です。
ただ、70、80になってからいきなりそういう環境を作るのは、なかなか難しいかもしれません。社会を家に呼びこむには、40代、50代の頃から心地よいと思える人と関係を築き、風通しのいい家にしておく必要があると思います。
(写真:stock.adobe.com)
夫は60歳になったとき、家を人が集まる場にしようと、月1回、それぞれの分野の研究者などを家に呼び、みんなで話を聞く「むれの会」を始めました。
当時来ていた若いお嬢さんや私の友人が、今も月に1回うちで集まり、今興味があることを話しながら、食事を楽しんでいます。
夫が始めた勉強会のおかげで、私も知的好奇心が衰えずにこの歳まで過ごすことができました。
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