「日本人の平均睡眠時間は世界13地域で3年連続最下位」と明らかに - パートナーと別々に寝る「睡眠離婚」の割合は?

2025年3月5日(水)9時11分 マイナビニュース


レスメドは2月26日、「レスメド 世界睡眠調査2025」の結果を発表した。調査は2024年12月12日〜28日、世界13の国と地域(米、中、印、英、独、仏、豪、日、韓、泰、新、星、香)3万26人、うち日本人1,500人(男性750人、女性740人、他10人)を対象にインターネットで行われた。
13の国と地域を対象にした最新の「レスメド 世界睡眠調査2025」では、世界の平均睡眠時間は7.09時間だったのに対し、日本は6.56時間と3年連続で最下位。質と量ともに良い睡眠が取れる日が週に3日以下と答えた人も、昨年の57%から59%に増加し、睡眠をめぐる状況は悪化していることがわかった。
「どれくらいの頻度で入眠に悩むことがありますか?」と尋ねたところ、世界平均では、「週3日以上」が34%であるのに対し、日本は37%と4割近い結果に。日本人の37%が週3日以上入眠に苦しんでいるのにもかかわらず、改善のためにすぐに行動する人はわずか5%。
さらに3人に1人が「睡眠の質が悪くてもそのまま過ごす」と回答し、睡眠リテラシーの低さが浮き彫りに。特に女性においてその傾向が強く、3割以上の人が眠気を抱えたまま過ごしているよう。
このような結果を踏まえると、近年睡眠の質を改善するための様々なアイテムやスリープテックが発展しているにもかかわらず、活用している人は少ないと推測される。そこで、スマートウォッチやアプリなどを利用し、睡眠状況を記録している人がのどくらいいるのかを調べたところ、世界平均が約55%であるのに対し、日本人は約21%と低い結果に。認識と行動に乖離があることがわかった。
続いて、睡眠の質と職場の生産性について調査を行った。その結果、睡眠の質と職場の生産性の間には重要な関連性があることが明らかに。「質の悪い睡眠で疲れがとれず病欠したことがありますか?」と質問したところ、世界全体では71%が病欠したことがあるのに対し、日本では41%。しかしながら、従業員のほぼ半数(47%)が、自分の雇用主は睡眠の健康を気にかけていないと考えているよう。
また、世界調査によると、18%の人がいびきや落ち着きのなさを理由にパートナーと別々に寝る「睡眠離婚」の状態にあるが、日本はそれを大幅に上回る37%で毎晩「睡眠離婚」をしていることが明らかに。
そこで、睡眠の質における男女の差を調べたところ、世界的に見て女性は男性よりも睡眠の質が悪いと感じていることが多く、女性は、質の高い睡眠がとれた夜は週3.83回、男性は週4.13回。特に更年期の女性は44%と、週に少なくとも3回は入眠困難を経験していることがわかった。
なお、同調査の対象者は、アメリカ合衆国(5,000人)、中国(5,000人)、インド(5,000人)、イギリス(2,000人)、ドイツ(2,004人)、フランス(2,001人)、オーストラリア(1,501人)、日本(1,500人)、韓国(1,500人)、タイ(1,519人)、ニュージーランド(1,000人)、シンガポール(1,000人)、香港(1,001人)の3万26人。各市場でのサンプルは、人口の性別および年齢の構成を代表するものとなっている。

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