衝撃の全マシ1.5kg! 二郎インスパイア店『麺でる』(田園調布)でデカ盛りすぎる絶品「ラーメン」を食べてきた

2023年3月13日(月)10時49分 食楽web


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●東京・田園調布にある二郎インスパイア店でウマいと噂のデカ盛りラーメンを実食調査。

 大田区田園調布といえば、昭和の名俳優から令和のセレブまで、さまざまな豪邸が立ち並ぶザ・高級住宅街。そこにデカ盛りのラーメンがあると聞き、向かったのは『麺でる 田園調布本店』。

 実はこの店、ランチタイムのたった2時間しかオープンしていない、幻の名店としても注目度の高いお店。昼だけ2時間だと、行けるチャンスがかなり限られてきますよね。


券売機。昔のタバコの自販機を彷彿とさせる佇まい。なんか手作り感があっていいかも

 店内はカウンター席のみ、入って左端にある券売機に向かうと、押せるボタンは4つ。左から「14麺増し」「チャーシュー麺」「ラーメン」「Wチャーシュー麺」。「14麺増し」とは、麺でるオリジナルの、麺14本が繋がったもの。長いわけではなく、幅が太いけれど溝が入っている麺です。

 3択なら「Wチャーシューメン」でしょ、と思いましたが、たまたま近くにいた常連さんらしき人から「初めて来たのなら、ラーメンで全マシがいいと思うよ」とアドバイスをいただき、「ラーメン」(700円)に決定。

 なにしろ、壁に「無料トッピング一覧(売り切れ御免)」と書かれた貼り紙があり、その項目は野菜、ニンニク、カラメ、アブラ、削り節、天かすと6項目もあります。「ニンニク入れますか? のあとにお答えください」と書かれています。まずはベーシックな「ラーメン」で全マシにして、どれぐらいのボリュームなのか知ってから「Wチャーシューメン」は次回頼むことにしました。

これホントに700円!?「ラーメン(全マシ)」1446g


「ラーメン(全マシ)」700円。リアルに山。これは2時間しか開店していなくともぜひ行くべき!

 目の前にやってきたのは、野菜の山に真っ赤な天かす、存在感のあるチャーシューが盛り付けられた一杯。思わずテンションが上がります。

 まずは計測。直径20.5cmの器に、高さは約16cm、重さは1446g(器の重さを除く)。ホントこれ、700円でいいんですかっ? あまりの大盤振る舞いに、衝撃を超えて尊敬の気持ちが湧いてきます。そして残してはいけない! という使命感も。


時間が経つにつれ、野菜やチャーシューの重さで汁が溢れてくるので、まずはスープからある程度いくか、山となっている具をどんどん食べ進めるか悩む

「麺は自家製麺、ストレートの太麺で、茹で前で250g。茹でる前に手もみもしています。スープは、豚骨がベースの醤油ダレですが、スープを作る際に使う豚骨、野菜、豚ガラはすべて国産。『麺でる』特有の甘味があるんですよ。具はもやしキャベツ、チャーシューを軸に、ニンニクや削り節、天かすなどです」と話すのは、オーナーの小林 裕さん。

 茹で前で250gの麺ということは、おそらく茹で上がりは350〜400g。「なので、お客様の中にはハーフサイズで頼まれる方もいらっしゃいますよ」。いわゆる一般的なラーメン店の茹で前の麺が120〜140gなので、およそ2倍。つまり一般的な店では特盛と呼ばれるボリュームが、こちらの並ってことなんですね。


すっきりとしつつも旨みの強い醤油ダレの豚骨スープ。後半になると具の旨みが溶け出してまろやかな味わいに

 そしてなぜ2時間しかやってないのか、オーナーさんに質問してみたところ、「他のお店もあるからね〜。そっちの方でもやらないと」とのお答え。実はオーナーさんは大森や五反田にある『ラーメン タロー』も営んでおり、そちらでは従業員の皆さんのフォローもしているとのこと。『麺でる』は「一人で自由にできるお店だし、原価もけっこう高いから、実はお客さんにとってお得な店なんですよ」。

 そして、昼しかやってないと、地元の人以外食べに来れないですよね? と聞くと「日曜は21時から30分だけやっているので、その時に来ていただければ」とのこと。ラストオーダーは特にないので、21時半までに滑り込めればOKだそうです(※スープがなくなる可能性はあります)。


自家製の太麺。店内に製麺スペースが。ちなみに、麺は普通(1玉)、多め(1.5玉)、山盛り(2玉)、限界盛り(2.5玉)がある

 麺はモッチモチで、おそらくアブラ効果なのかスープがほんのり甘く感じられます。しかし真っ赤な天かすが辛いので、天かすが溶けていくと甘さと辛さのメリハリが効いた美味しさに。すっきりしつつも旨みが強く、そして中盤以降は背脂がスープに溶けていき、ドスっとお腹に響いてくる感じです。とはいえ、アブラが強すぎるということはなく、山盛りのヤサイや生ニンニク、チャーシューなどで全体的にはいいバランスになっています。

 もやし&キャベツはマシ、マシマシ、限界盛りと3段階で選べますが、もちろん食べ切れる量で注文を。麺もヤサイも限界盛りの組み合わせにしたら、総重量3〜4kgいくと思います。麺増量の場合は券売機にないので、チケットと一緒に100円玉をカウンターの上に置くのがルールです。


「鍋を持ってきてくれればテイクアウトも可能。冷凍も在庫があればすぐ買えますよ」(オーナーの小林裕さん)

 ちなみに店では「冷凍ラーメン2食セット」(1500円)、「3食セット」(2000円)のほか、チャーシューも1本2000円で販売しています。ただしチャーシューは要予約、前金制です。

 並盛りなのに茹で前250g、茹で上がり推定350〜400gの麺に、野菜など具は山盛り、約1.5kgのボリュームだった「ラーメン(全マシ)」。日によっては行列ができるというのも納得です。環八通り沿いだから、長距離ドライバーさんとか、体が資本のお仕事の人とか、車を停められるところがあればここで食べていく、という人も多いと思われます。

まとめ

 ということで調査結果。田園調布1丁目にある昼2時間だけ営業しているラーメンのお店は、味はもちろんですが、ボリューム、価格ともにありがたいくらい大満足の美味しさ。昼にどうしても来られない、という人は、日曜夜の30分を目指して行きましょう!

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

店名:麺でる 田園調布本店

住:東京都大田区田園調布1-21-2
TEL:03-3721-9499
営:12:00〜14:00、日曜21:00〜21:30
休:水曜

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