アサヒビールが『スマドリ共創プロジェクト』で吉本芸人とコラボ、ノンアルを楽しむポップアップバーも出現

2025年4月15日(火)17時0分 マイナビニュース


アサヒビールは5月より、お酒を飲まない若年層とともにスマドリ(=スマートドリンキング)実践に向けたアイデアを出し合う『スマドリ共創プロジェクト』を開始する。また、吉本興業のお笑い芸人とコラボした情報発信、韓国・ソウルを含む国内外4か所へのポップアップバーの出店なども予定している。
楽しい飲用体験を演出
都内で開催のスマートドリンキング2025年方針説明会で、アサヒビールの高橋徹也氏が詳細を説明した。『飲む人も飲まない人も、お酒とのいい関係を長く楽しめる社会』の実現を目指している同社。高橋氏は「これまで当社では、新たな発想で飲酒文化に新しい風を吹き込んできました。今年は更なる飛躍を目指し、次なるステージに挑戦していきます」と力を込める。
飲む人も飲まない人もお互いが尊重し合える社会の実現を目指す『スマートドリンキング宣言』の発表当時(2020年)は、2025年までにスマートカテゴリー(アルコール度数3.5%以下の商品)の構成比20%を目指す、としていた。この進捗については「2024年現在、約16%まで来ています」と高橋氏。なおスマートカテゴリー商品の購入者数の目標は2,300万人としていたが、これはすでに達成済み。今後は3,000万人を目指す。
いま同社が注目しているのは、人がお酒と初めて出会ったときの体験について。「当社調べでは、20代でお酒にチャレンジした人は95%に上ります。そこで楽しめた51%の人は、その後もお酒をどんどん好きになっていきますが、楽しめなかった49%の人は、お酒との距離が離れていくことが分かりました」と高橋氏。
これを踏まえてアサヒビールでは、エントリー段階で多くの人に「楽しい」「鮮明に記憶に残る」飲用体験をしてもらえるような環境をつくっていく。「なかでもアルコール度数3.5%以下の領域に注力していくことで、飲む人も飲まない人もお酒といい関係を長く楽しめる、そんな文化を社会に浸透させていけたら」と高橋氏。
そこで『スマドリ共創プロジェクト』が企画された。アサヒビール社員が、よしもと芸人、飲まない若者たちと一緒に「ノンアルコール飲料を生活に取り入れたくなる飲み方、環境づくり」のアイデアを出していくという。共創スマドリアンバサダーとして、チョコレートプラネットの長田庄平さん、松尾駿さんが起用されている。
ペアリングの提案、アレンジレシピの開発など、アイデア共創の模様はオリジナル番組に仕立てて広く情報発信する。「若者に人気のチョコプラのおふたりですが、長田さんはお酒を飲まず、松尾さんはお酒を飲みます。それぞれの視点からアイデアを出し合うことで、番組を盛り上げていただきます」と高橋氏。よしもと芸人のSNSから拡散することも考えている。
若者が楽しめるポップアップバー「#SUMADORI Me」も開催
若年層の間にスマドリを浸透させるには”コト体験”もセットで用意する必要がある。そこで東京・渋谷に3年前にオープンして現在も営業を続けるSUMADORI-BAR SHIBUYAで得た知見を活用したスマドリバーのPOPUP「#SUMADORI Me」を国内外に展開して、飲用機会の拡大を図る。#SUMADORI Meでは、アサヒビールのノンアル商品を使ったカンパイカクテル(各600円)などを販売する予定。
「4月25日から名古屋で、そのあと韓国・ソウル、大阪、福岡でも開催します。いずれも期間限定です。ソウルで実施する理由てすが、昨今、若者の間では日韓それぞれの国でトレンドや情報が循環し、ポジティブに作用している背景をとらえたものです」(高橋氏
韓国でもアルハラはある?
このあと質疑応答の時間がもうけられ、高橋氏、およびスマドリ 取締役CMOの元田済氏がメディアの質問に対応した。#SUMADORI Meの目標来場者数を聞かれた高橋氏は「年内に1万人を目指してやっていきたいと思っています。来年以降の予定は、今年の状況をみて検討していきます」。
韓国でもアルハラのようなことはあるのか、と聞かれた元田氏は「アルハラと言って良いのか分かりませんが、インタビューしている限りでは、日本の昭和的な要素があるのを感じています。儒教の教えも影響しているのでしょうか、目上の人からお酒を注がれると飲まなくてはいけない、というような。皆んなでお酒を飲むカルチャーが、まだ残っているのかな、といった感じです」。
あくまで韓国への展開はテスト的なもの、としつつ「スマドリというライフスタイルがどのくらい受け入れられるのか、現地で試してきます」と話す。
そのうえで「SUMADORI-BAR SHIBUYAにおいてZ世代と交流していると、明日から韓国に遊びに行ってきます、という若者が多いんです。韓国からもたくさんの人が東京に遊びに来ており、トレンドの相互作用が起きているのを感じました。今回はソウルから、東京の若者に向けた情報発信もしていきたいと思っています」と説明した。

マイナビニュース

「アサヒビール」をもっと詳しく

「アサヒビール」のニュース

「アサヒビール」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ