今にもプツッといっちゃいそう? 長野にある「ちぎれそうな町」に注目集まる
2021年4月20日(火)6時0分 Jタウンネット
「今にもちぎれそうな市町村ランキング第一位は長野県立科町(たてしなまち)」......そんな投稿が、ツイッターで話題になっている。

こちらはツイッターユーザーの、ののだけさん(@mtnonoonly)が2021年4月11日に投稿し、注目を集めたものと同じ地図。これを見れば、納得していただけるだろう。
ひょうたんを引き延ばしたかのように、北と南の土地を非常に細長い土地がつないでいる。その最も細い部分はまさしく「今にもちぎれそう」。
あまりの細さにツイッター上では
「そーっと持って!そーっと持って!」
「長野のチリじゃん」
「市町村反復横跳びで3つ横断できそう」
「型抜きなら5000円レベルですな」
などの声が上がっている。
また、立科町内にある道の駅「女神の里たてしな」には、こんなスタンプも。
道の駅『女神の里たてしな』では、ここの部分を「女神のくびれ」と呼んでる https://t.co/jjTu1FErm2 pic.twitter.com/cjhM4ZpVVI
— 牛乃介 (@gyuunosuke) April 12, 2021
この最も細い箇所を「女神のくびれ」と称し、その横には「53.3メートル」という表記も。距離だけ見れば、10秒くらいで走り抜けられそうだ。
見れば見るほど細い。なぜこんな不思議な形なのだろうか......。
Jタウンネット記者は14日、立科町役場に詳細を聞いた。
「見た瞬間に大爆笑です」
立科町は東西9.9キロ、南北26.4キロの細長い町。
北部では農業が盛んで、南部の高原地帯は、「女神湖」「白樺湖」「蓼科牧場」を有するリゾート地だ。
取材に応じた広報担当者によると、
「(地形の)理由は......ちょっとわからないです」
とのこと。
ただ、「女神の里たてしな」のスタンプにもあるように、最も細い部分の幅は53.3メートルで間違いないという。ちなみにここには、「長野県道40号諏訪白樺湖小諸線(すわしらかばこ・こもろせん)」という、県道が通っている。
今にも千切れそうな市町村ランキング第一位、長野県立科町 pic.twitter.com/NT3x7md3tw
— ののだけ(R. Maeda) (@mtnonoonly) April 11, 2021
今回、立科町の不思議な地形がツイッターで注目されていることを伝え、このツイートを見てもらうと、電話ごしに盛大な笑い声が聞こえてきた。
「これは、見た瞬間に大爆笑です! けっこうバズってる感じですか...ふふ......すごい見られてますね」
さらに、400種類以上の地図パズルを手作りしている、地図専門の木製パズル作家・小栗信太郎さんは、12日、こんな写真を投稿。
地図パズルを作ったら折れやすい場所の話を最近良く見るので、実際に作るとこんな感じとなるのを見せます
— 地図パズル屋 小栗信太郎(古社工芸) (@kosyakougei) April 12, 2021
これが長野県立科町と静岡県沼津市のピースとなります‼️
...両方細いですね#沼津市 #立科町 pic.twitter.com/xN3LwjMLaR
パズルにしてみると、長細さが際立つ。ちょっとした力でぽっきり折れてしまいそうだ...。
このパズルは、小栗さんが2年半前に作ったもの。長野県だけでも現在版・合併前版・松本市・山形村・軽井沢町の5種類のパズルを制作しており、ツイートの写真は「現在版」の立科町のピースだそう。
これらの地図パズルは、ハンドメイド作品の通販サイト「minne(ミンネ)」で販売されている。この長野県パズルの販売ページには、
「遊びながら地理が学べます。3回やれば、だいたい覚えます」
とある。
細すぎる立科町の地形は、1度見れば絶対に忘れなそうだ。