結婚式に2次会だけ参加します。この場合でもご祝儀って渡すべき?【冠婚葬祭のプロが解説】
2025年4月24日(木)21時10分 All About
悩ましい結婚式のマナーを、「All About」冠婚葬祭ガイドの中山みゆきが解説します。今回のテーマは、「2次会のみ参加する場合のご祝儀」についてです。
今回は「結婚式の2次会だけ参加する場合のご祝儀」にまつわる疑問に、「All About」冠婚葬祭ガイドの中山みゆきが回答します。
(今回の質問)
結婚式に2次会だけ参加します。この場合でもご祝儀って渡すべきですか?
(回答)
2次会だけ出席する場合、ご祝儀を渡す必要はありません。なぜなら2次会の場合、ほとんどが会費制で行われるからです。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
会費には「お祝い金」も含まれています
2次会の会費には、飲食代のほかに「お祝い金」としての意味も含まれています。2次会に参加することで、「お祝い金」の役目を果たすことになるのです。会費の内訳は基本、飲み物代と料理代ですが、ゲームなどイベントをお手伝いしてくれるスタッフへのお礼、または記念となるようなお土産を用意するために使用されることもあります。この意味を知れば会費だけで十分だと分かるのではないでしょうか。会費は、ご祝儀袋に入れないで、財布から出して直接現金でそのまま渡して大丈夫です。また、あらかじめ金額は分かっているので、おつりのないようにきっちり用意しておきましょう。気になるなら、封をしていない封筒に入れて持参してもよいでしょう。そのほか、汚いお札はNGですが、わざわざ新札を用意しなくても問題ありません。
それでもご祝儀を渡したい場合は……
とはいえ、さまざまな理由からそれでもご祝儀を渡したい、という人もいるでしょう。ケース別にどのようにすべきか解説します。会費とは別にご祝儀を渡したい場合
ご祝儀は披露宴に出席する場合のみ必要なので、「お祝い金」として渡しましょう。1万円以下が相手に気を使わせない限度額で、それ以上だと会費制にした意味がありません。友人などの仲間同士で贈る場合は2000〜3000円程度に収めましょう。また、現金ではなく品物を贈るのもアリ。「お祝い金」は披露宴の1週間前ぐらいに、品物は2次会当日ではなく後日に贈るのがベストです。「お祝い金」としてではなく、特別な事情でご祝儀を渡したい場合
自分の結婚式に出席してご祝儀をいただいた、今後自分の結婚式に出席してもらう、また仲のよい大親友なので会費以外にご祝儀を渡したいといった明確な理由があれば、前もってご祝儀を渡しておいてもよいでしょう。ただし2次会の会費は別と考え、当日に渡します。この記事の筆者:中山 みゆき
All About がオープンした当初から3年半、前ガイドの夫と共に冠婚葬祭についての情報発信に積極的に関わる。現在は、その知識を生かして冠婚葬祭関連のアドバイス活動を重ね、「思いやり」の心を大切にした情報を発信し続けています。
(文:中山 みゆき)