新鮮で甘いのは、右か左どっち? JAが教える『正解』は…
2025年4月24日(木)9時44分 grape

きれいな緑色で食卓を彩るグリーンアスパラガス(以下、アスパラガス)は、自然な甘みとシャキシャキとした食感がおいしい野菜ですね。
スーパーマーケットでは輸入品などを通年手に入れることができますが、旬は春から初夏。毎年、旬ならではの味を楽しみにしている人もいるでしょう。
そんなアスパラガスについてクイズです!次のうち、新鮮なアスパラガスを選ぶ時のポイントとして正しいものはどれでしょう。
A.切り口が楕円のもの。
B.細長く曲がっているもの。
C.穂先が締まっているもの。
答えは分かりましたか。
本記事では、クイズの正解と合わせて、買い物の時に役立つアスパラガスを選ぶポイントを紹介します!
おいしいアスパラガスの特徴
JAのウェブサイトでは、アスパラガスの選び方として以下のように紹介されています。
グリーンアスパラガスの選び方
穂先が締まっており、緑が鮮やかで、太くまっすぐに伸びているものを選びましょう。
切り口がみずみずしく、硬くなっていないものが新鮮です。
JAグループ ーより引用
選択肢『A』と『B』はこれらの逆のため間違いで、『C』が正解です。
以下は筆者が購入したアスパラガスです。
左のほうは全体的に緑色が鮮やかで、太くまっすぐに伸びていて、よいアスパラガスの特徴が見られますね。

よいアスパラガス(左)、イマイチなアスパラガス(右)
穂先を確認すると、よいアスパラガスは締まっています。

よいアスパラガスの先端
一方、右のアスパラガスの穂先は、隙間が多く見られました。

イマイチなアスパラガスの先端
『JA晴れの国岡山』のウェブサイトによると、切り口やはかまの形にも注目するといいそうです。
根元の切り口はみずみずしい切り口で、正円のものが良いです。
先端は開いてない物、葉っぱの部分(はかまと呼ばれます)は正三角形のものを選びましょう。
新鮮なものの方が柔らかくて甘みがあります。
JA晴れの国岡山 ーより引用
アップで見てみると、よいアスパラガスの切り口は正円に近く、イマイチなほうのアスパラガスは楕円のようになっています。

よいアスパラガスの切り口

イマイチなアスパラガスの切り口
また、左のほうが正三角形のはかまが多く、右のほうは縦長の三角形も見られますね。

左よい、右イマイチなアスパラガスの真ん中部分
新鮮で甘みのあるアスパラガスを選びたい時は、ぜひこれらのポイントを参考にしてみてください。
ちなみに、右のようなアスパラガスを手に取ることがあっても、食べられないわけではありません。
臭いや見た目に異常がなければ、捨てずにおいしく調理しましょう。
アスパラガスはどんな栄養素がある?
文部科学省の『食品成分データベース』によると、生のアスパラガスの可食部100gあたりには、以下のような栄養素が含まれています。
たんぱく質:2.6g
カリウム:270mg
βカロテン:370㎍
葉酸:190㎍
アスパラガスを100g食べると、2.6gのたんぱく質を摂ることができます。
たんぱく質は筋肉や皮膚、髪など私たちの身体を作る大事な栄養素です。
たんぱく質を構成しているのはアミノ酸という物質で、アミノ酸の一種にはアスパラガスが名前の由来というアスパラギン酸もあります。

ほかには、細胞の機能を維持する働きがあるカリウムや、正常な赤血球を作るのに働く葉酸が多く含まれています。
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、ビタミンAは皮膚や粘膜、目を健康に保ちます。
厚生労働省によると、原則として可食部100gあたりに、βカロテンが600㎍以上含まれる野菜を緑黄色野菜として設定。
しかし、βカロテンが600㎍未満でも、摂取量や摂取頻度などから緑黄色野菜としているものがあります。
アスパラガスはβカロテンが600㎍未満ですが、上記に該当することから、緑黄色野菜に分類されているのです。
アスパラガスのおすすめレシピ
いろいろな食べ方ができるアスパラガスですが、筆者のおすすめは簡単なソテーです。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
シンプルにバターで炒めて、塩、コショウで味付けするだけでおいしく仕上がります。温泉卵と粉チーズをトッピングすると、ちょっとしゃれた一品に!
バターで炒めると風味がよくなるだけでなく、油脂に溶けやすいβカロテンの吸収率がアップします。お好みでオリーブオイルで炒めてもおいしいですよ。
紹介したアスパラガスの選び方やレシピを参考に、旬の味を楽しんではいかがでしょうか。
筆者のブログやSNSでは、ほかにも食にまつわる情報を発信しているので、気になった人は覗いてみてくださいね!
ブログ:食育ノススメ
Instagram:akiyo_koizumi
X:@AkiyoKoizumi
[文・構成/grape編集部]

フリーランスの管理栄養士、料理研究家。
レシピ開発や記事執筆、撮影の調理、フードスタイリングなど、食や栄養に関するさまざまな業務をおこなう。
健康的でおいしい料理や献立、手軽に栄養摂取できる工夫などを発信している。
出典 JAグループ/JA晴れの国岡山/文部科学省 食品成分データベース/厚生労働省 「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」の取扱いについて/akiyo_koizumi