本場超えの旨さ! 予約困難の大人気店『味坊』(神田)の絶品餃子をお取り寄せしてみた

2020年5月4日(月)10時50分 食楽web


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 こんにちは。羊肉の美味しさを啓蒙する集団・羊齧協会主席の菊池です。私は20代のころ、中国・北京に4年間住んでいたことがあります。そして北京の名物といえば餃子です。

 なにしろ現地には「不到長城非好漢 不吃餃子太遺憾(長城に行かなければ好漢とは言えないし、餃子を食べないことは非常に残念なことだ)」という戯れ歌があるほど。北京料理といえば、筆者の場合は北京ダックや宮廷料理などより、北京=餃子なのです。現地の専門店では何十種類も餡が選べて、いつも目移りをしてしまいます。

 なぜこんな話をしているのかというと、神田に本店を構える予約困難の大人気中華料理店『味坊』が、とうとう餃子の通販を始めたんです。北京で過ごした4年間と、そこで食べ慣れてその後も水餃子を食べ続けている筆者ですが、今回ご紹介する『味坊』の冷凍餃子には参りました。本当に、北京の餃子専門店で食べている味わいで、ある意味、それより美味しいかも…。

 と、前置きが長くなってしまったのは、家で食べてみて、その感動冷めやらぬまま書き始めたからです。というわけで、この外出自粛が続く今こそ取り寄せて味わうべき、至極の餃子をご紹介しましょう。

豊富な種類で目移りしてしまう羊肉の餃子


こんな感じで冷凍されています。可愛い手作り感満点の形がたまらない

 中国の東北地方といえば、言わずと知れた粉食文化圏。その中でも水餃子は東北の粉食を代表する料理の一つ。

 筆者は普段は神田の『味坊』の店で出している餃子をよく食べるのですが、今回、味坊の餃子の通販が始まったと聞いて、さっそくお取り寄せしてみました。価格は50個入りで2430円〜2700円。1個あたり48円〜54円と、価格もお得です。ラインナップは「羊と玉ねぎ」「羊と発酵白菜」「羊と大根」「羊と小松菜」「卵とにら」「羊とトマト」の6種類です。


あとは茹でるだけ

 いかにも中国の東北的な具材が揃っていて、たまりませんね。そして羊料理に定評のある『味坊』らしく、羊肉の餃子が多いのが特徴です。実は東北地方では、豚肉と並んで羊肉もよく食べられており、羊の餃子は珍しくありません。全部ご紹介したいところですが、長くなりすぎるので、厳選して味わいをご紹介します。


(左)羊肉と発酵白菜 (右)羊肉と小松菜

 まずは「羊肉と発酵白菜」の餃子。発酵白菜とは、「酸菜」と呼ばれる酸っぱい白菜漬けのこと。炒め物にしたり、鍋に入れたりする東北名物です。その酸っぱい発酵の味がクセになるんです。羊の風味と春雨の食感に爽やかな酸味がたまりません。

 そして「羊肉と小松菜」の餃子。小松菜は東京名物の野菜で、味坊オリジナルの餃子です。じわっと広がる羊の脂にシャキシャキとした小松菜の歯ごたえがたまらない一品。シャキシャキした小松菜の歯ざわりが実に楽しい美味しさでした。


(左)ニラと卵 (右)羊と大根

 3品目は「ニラと卵」の餃子。その名の通り、肉が入っていません。炒り卵とニラがメイン食材で、小エビの風味がニラと卵に寄り添う餃子です。非常にあっさりしており、小麦の味わいが存分に楽しめます。え? 肉がないと満足できない? いやいや、食べず嫌いはよくありません。これがまたお腹いっぱいでもスルスルと入っていくほど美味しいのです。日本ではあまり見ないので、ぜひ食べてみてほしいです。

 4品目は「羊と大根」の餃子。中国東北料理の名物に、大根と羊肉を煮た料理がありますが、餃子は初めてでした。大根が入っているおかげでさっぱりしていて、茹でた大根独特の食感が非常に良い。大根って、噛んでいるうちにこんなに味の主張が出てくるんだ、とすごく面白かったです。

 そんなわけで、少し駆け足になりましたが、味坊の通販餃子がものすごく本格的で、めちゃくちゃ美味しいというお話でした。自粛生活が続く中、本格中華を体が欲しまくっていたところでのこの味坊餃子。本当に、しみじみと胃の腑に染み渡りました。基本は本場中国と同じく水餃子でいただきますが、茹でた後に冷まして焼くと、水餃子と焼き餃子のハイブリッド的な楽しみ方もできますので、ぜひお試しください。

味坊羊餃子に合わせたいお酒「青島ビール」

本場中国の餃子なので、お酒も中国のビールを合わせるのがおすすめ。有名な青島ビールは山東省のお酒で、山東省も餃子が名物。あっさりと飲みやすい青島ビールは中華料理をより美味しく食べるために進化したビールで、中華料理の味わいをググッと引き立ててくれる味わいです。

●SHOP INFO

店名:味坊集団

http://www.ajibo.jp/

●プロフィール

齧協会主席。羊肉を常食する岩手県遠野市出身の父の影響で、羊肉料理に親しんで育つ。北京留学中に現地の味に触れ、その魅力に開眼し羊好きの消費 者団体「羊齧協会」を結成。本業は、イベントの開催・運営、場作りのプロとしてのアドバイザー業務などに携わっている。最近は四川フェスの運営団体麻辣連盟の幹事長も兼務。監修書籍に「東京ラムストーリー(実業之日本社)」「家庭で作るおいしい羊肉料理(講談社)」がある。
http://hitujikajiri.com/

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