人には聞けない60歳からのビジネスマナー 第1回 職場の年下にやってはいけない、令和版「飲みニケーション」のマナー
2025年5月22日(木)17時0分 マイナビニュース
定年後も働きたいというシニア世代に向けて、令和でも気持ちよく働くためのビジネスマナーや職場の新常識を紹介する『人には聞けない60歳からのビジネスマナー』(宝島社)。その中から一部を抜粋して紹介します。
今回は「若い同僚をお酒に誘うのは迷惑?」です。
○お酒の席での説教、愚痴、悪口、自慢話は厳禁
今の若い人たちは、男女を問わずお酒を介したつきあいを好まない傾向にあります。とはいえ、昔ながらの“飲みニケーション”が好きという若い人もいるので、絶対に誘ってはいけない、というわけではありません。
たいして親しくないのにいきなり誘ったら嫌がられるかもしれませんが、職場での信頼関係が築けていれば、「たまにはいいかな」と検討してくれるかもしれません。
また、飲みに誘う場合は「今日、行ける?」といった急な誘い方はせず、2週間前には予定を聞いておくなど、相手の都合を慮りましょう。
注意すべきなのは、お酒のつきあいを「仕事の一環」ととらえられないようにすること。仕事上のつきあいの延長としてのお酒の席は、若い人でなくても嫌いな人は多いです。とくにお酒の席での仕事にまつわる説教や愚痴、悪口、自慢話などは控えましょう。
○『人には聞けない60歳からのビジネスマナー』(株式会社高齢社 監修/宝島社 刊)
「60歳になれば定年を迎え、悠々自適な老後を」という考え方が変わりつつある現代、65歳までの定年の引き上げや、65歳までの継続雇用制度が確立され、60歳以降も働き続ける人が増えています。働き続けることによって、生活にメリハリがつき、人や社会とのつながりができることで孤立を防ぐことにもなります。年金と合わせた収入を考え、フルタイムで働く選択肢以外にも、自分に合った無理のない働き方を模索することで、老後の時間を有意義に過ごすことができるのです。そして、シニア世代が働くうえで大切なのがビジネスマナー。もしあなたが新しい職場で働くことになっても、新入社員のときのような研修はありません。定年前の組織では、年長者として、役職の付いた上司だった人も、役職定年後あるいは雇用延長後は、これまでのような肩書がなくなります。立場や雇用形態が変わっても、若い人や新しい年下の上司への態度が変わらなければ、職場でのコミュニケーションがうまくいきません。昔は当たり前だった言動が今はハラスメントになってしまうこともしばしば。職場で仕事をスムーズに、自分も周りも心地よく働くために、信頼関係を築くことは大切です。本書では、職場でのマナーをアップデートし、長く楽しく現役でいるためのノウハウをまとめました。身だしなみ、言葉遣い、健康管理、コミュニケーション、メール・チャットまで、いま一度自分の中でおさらい・習得できる一冊です。