今年も猛暑到来!熱中症対策に役立つ、人気の最先端グッズとは?

2025年5月23日(金)15時0分 大手小町(読売新聞)

今年の夏は、全国的に気温が平年より高くなる見通しで、熱中症のリスクが強まりそう。厚生労働省が6月から、全国の企業に対して職場での熱中症対策の強化を義務づけることもあって、関心がいっそう高まっています。熱中症予防に役立つ最新鋭のグッズを紹介します(価格はいずれも税込み)。

銀座ロフト2階、健康雑貨売場で販売されているフェイスカバー

大手雑貨店「銀座ロフト」では、昨年よりも1週間早い3月下旬に、暑さ対策をうたったグッズの販売コーナーを設けました。

2階の健康雑貨売場で売れ行き好調なのが、丸福繊維(本社・愛知県西尾市)の「ヤケーヌ爽クールワイド」(2145円)と「ヤケーヌ目尻プラスシリーズ」(3080円)という2種類のフェイスカバーです。

前者は、打ち水をした時のように自分の汗で温度が下がる高機能素材を使用。熱中症のリスクを高める紫外線をカットする効果に清涼感をプラスしています。後者は、目元ぎりぎりから耳回り、うなじまで広範囲に肌をカバーし、紫外線を遮ります。どちらのアイテムも、屋外活動での快適性を追求し、息苦しさを感じさせない構造を取り入れました。

銀座ロフト4階の生活雑貨売場で販売されている「アイフォン マグ」

4階の生活雑貨売場では、風力が強いハンディーファンの売れ行きが好調。キシマ(同・兵庫県三田市)の「多機能ジェットファン ブラック」(5980円)は、最大風速毎秒約10メートルと力強い風量にもかかわらず、重さは約230グラムと軽量。外国人観光客も多く購入しているそうです。スマートフォンにマグネットで簡単に取り付けられるエレス(同・東京都渋谷区)のハンディーファン「アイファン マグ」(2728円)は、片手でスマホとファンを扱えるので、「スマホを操作しながら快適な風も浴びられる」と、ユーザーから好評なのだとか。

銀座ロフトの広報担当者は「夏を快適に乗り切るために役立つグッズは意外と多い。有効活用して猛暑を乗り切ってほしい」と語っています。

リストバンド型デバイス「hamon band S(ハモンバンドエス)」(ミツフジ提供)

6月からの熱中症対策義務化に向けて、ミツフジ(本社:京都府精華町)は4月24日、建設・製造現場などの高温環境下で働く人たちの体温の変化を推定し、体調不良の兆しを検知できるリストバンド型デバイス「hamon band S(ハモンバンドエス)」(1万780円)の販売を開始。発売から約1か月で4万3000本以上を売り上げています。

産業医科大学(福岡県北九州市)と同社が共同開発したもので、脈波から得られる情報から深部体温の上昇・下降を推定。深部体温が正常だとLEDが青色に表示されるほか、リスクが中程度なら黄色に、リスクが高い場合には赤く表示され、同時にバイブレーションと音で通知してくれます。通信は不要で、難しい操作もなく、誰でもすぐに使用できる点が特徴です。

本来、深部体温を正しく計測するのに最適なのは、直腸温測定法だとされていますが、就業中の労働者がこの測定法を採用するのは困難です。そこで、産業医科大学とミツフジでは、労働者の協力を得て、心拍と深部体温の相関性を見いだし、デバイスの実用化に至りました。

同大医学部第1生理学教授の丸山崇さんは、「熱中症は誰にでも突然起こりうる危険な災害です。ウェアラブル端末で個人の体調や暑熱リスクを可視化し、リアルタイムで管理・対応することが、熱中症対策にはとても有効です」と話し、活用を呼び掛けています。

近年、猛暑の夏が続いて熱中症のリスクが高まるとともに、多種多様な熱中症対策グッズが出回るようになり、テクノロジーも進化しています。自分の仕事やライフスタイルにマッチしたグッズを活用して、猛暑を無事に乗り切りたいものです。(読売新聞メディア局 市原尚士)

大手小町(読売新聞)

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