運動後の疲れ、リカバリーケアの実態を調査
2025年5月27日(火)12時46分 マイナビニュース
MUGEN BIONICは、未知と共同実施した「運動後のリカバリーに関する意識調査」の結果を5月23日に発表した。同調査は、2025年5月8日〜5月14日の期間、運動習慣者250人を対象にインターネットを用いて行われた。
運動後に疲労を感じることはあるか尋ねたところ、「毎回感じる」人は51.00%、「時々感じる」人は45.02%と、実に96%を超える運動習慣者が運動後の疲労を実感しており、身近な問題であることが分かった。
「運動後に回復(リカバリー)ケアを行っているか」という質問では、「必ず行う」が21.91%、「時々行う」は67.73%。「ほとんど行わない」とした人は9.96%という結果となり、約9割の人が何らかの形でケアに取り組んでいるものの、毎回欠かさず実践している人がまだ少数派であることが明らかとなった。
「現在実践している回復(リカバリー)方法」については、最も多かったのがストレッチ(148件)で、ついで入浴(126件)、マッサージ(102件)が上位に挙がり、多くの運動習慣者が、筋肉のケアやリラクゼーションを意識していることがうかがえた。
また、「ケアに費やす時間」は「15分未満」が37.45%と最多で、「30分〜1時間」は9.56%、「1時間以上」は9.16%という結果から、ほとんどの人が、リカバリーケアに15分もかけていないことがわかった。
その一方で、「ケアを十分に行えていないと感じることはあるか」という質問では、「よく感じる」(29.08%)、「時々感じる」(61.35%)と、合わせて9割以上が、ケアの不足を実感しているという回答に。
運動後には筋肉疲労やエネルギー不足、乳酸の蓄積、ミネラルの損失などが起こりやすく、これを放置するとパフォーマンスの低下や体への負担につながる。さらに、慢性疲労やオーバートレーニング症候群に発展する恐れもあるため、疲労回復の質とタイミングは非常に重要なのだという。
リカバリーケアの必要性を感じてはいるものの、実際に行動に移せていない人も多いのが現状だ。では、なぜ十分なケアができていないのか。その理由として最も多かったのは「面倒に感じる」(133件)で、次に「時間がない」(94件)、「方法がわからない」(79件)、「効果を実感できない」(56件)と続いた。
対して「リカバリーケアは必要ない」と答えた人は、全体のうちわずか12件にとどまり、大半の人がケアの重要性を認識しているにもかかわらず、実際の行動にはつながっていない、“意識と実践のギャップ”が浮き彫りとなった。
最後に、「リカバリー商品に最も期待する効果」を尋ねたところ、最も多かったのは「疲労回復の速さ」(158件)。ついで「手軽さ」(146件)、「価格(安さ)」(134件)、「筋肉痛の軽減」(117件)といった項目が上位に挙がった。そのほか、「睡眠の質が高まる」(66件)や「体にやさしく使える」(64件)といった付加的な効果にも一定のニーズがみられた。