「動けなくなるほどお腹がいっぱいになった」←この状態を一言で表せる方言があった

2021年6月16日(水)11時0分 Jタウンネット

日本各地に存在する「標準語ではうまく説明できない方言」や「意味が限定的すぎる方言」。

地元であれば一言で意味が通じるのに、いざ標準語にしようとするとどう説明していいか分からない。

何とか言い換えても、細かなニュアンスが上手に伝わらず、もどかしい思いをしている地方民も多いとか。

Jタウンネットでは、そんな方言の情報を募集している。

今回は全国から届いている投稿メールの中から、佐賀県で使われている「どっぺすっ」という方言を紹介する。

ボリュームのあるものを食べたりしたときに

佐賀県出身の40代男性から、編集部にこんなメールが届いた。

「現在は、神奈川在住ですが、生まれも育ちも九州の佐賀です。
 佐賀には、『どっぺーする』という、一言では標準語で訳せない方言があります。
『(ボリュームのあるものを食べたときに)動けないくらいにお腹一杯になりすぎてこれ以上食べられない』といった意味でしょうか。
使用例は、『どっぺーすっごと食うたけん、こい以上食いきれんばんた』
標準語で、『動けないくらい、お腹いっぱい食べたから、これ以上食べられないよ』といった訳だと思います」

動けないくらいお腹いっぱいになったときを一言で表現できるとは、なんとも便利な方言である。

この言葉について調べてみると「全国方言辞典(三省堂)」に、佐賀県の方言として

「どっぺすっ」

という項目があった。意味は

「腹いっぱいになる」

で、使用例は

「ひのっちんちふんみゃーで、見たばっかいでどっぺーしたのまい
(一日中ご馳走で、見ただけで腹いっぱいになったよ)」

とある。

神奈川県出身の筆者には、聞いたこともない言葉だが、実際に地元の人たちはどのように使っているのだろう。

そこで、ツイッターで地元民らしきユーザーのつぶやきを探してみた。

「羊羹と言えば実家の近くが羊羹の有名どころだったので、子供の頃は『あめー!うめー!』ってよく食べてた。今はどっぺするので全然食べれない」
「クッキー食べてどっぺーした」
「美味しかったけど、どっぺした!!」

多く見られたのは、何かを食べ過ぎて「どっぺ(ー)した」という投稿。

同じ「腹いっぱい」でも、満腹で幸せというより、食べ過ぎて胸やけしているような状況で使われているような印象だった。

佐賀県で動けなくなるほどお腹いっぱいに食べてしまったときは、皆さんもぜひ使ってみてほしい。

あなたの地元の「標準語で説明できない方言」教えてください

読者投稿フォームもしくは公式ツイッターのダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、あなたの地元と、そこで使われている「意味が限定的すぎる方言」または「標準語にするのが難しい方言」、その使用例(200文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

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