現実を「iPhoneっぽく」したらこうなる 発想力がすごい「合成写真アート」に絶賛の声
2020年7月24日(金)20時0分 Jタウンネット
「写真にiPhoneっぽさを足しました」
そんなコメントと共に投稿された作品がツイッターで注目を集めている。
iPhoneっぽさとはどんなものか。早速ご覧いただこう。
写真にiPhoneっぽさを足しました
— を。 (@Cokohore11) July 21, 2020
こちらはツイッターユーザーの「を。」さん(@Cokohore11)さんが2020年7月21日に投稿したツイート。夕焼け空と夜景の画像が、それぞれ2枚ずつ添えられている。
夕焼け空の中には、丸く曲がった街灯と、その上にとまる鳥の影。そして、iPhoneユーザーなら見慣れたドラッグの際に現れる青い帯と「コピー」、「ペースト」の吹き出しマーク。コピペで鳥が増えたかのようだ。

夜景が映った二枚は、どちらも真ん中あたりに月がある。片方はほとんど新月に近いような三日月で、もう片方は満月だ。
そして、iPhoneユーザーはよく目にしているはずの電池残量を表すマークが月の下に描かれている。三日月のほうはほとんど電池がなくなりかけていて、満月の方は充電満タン。

まるで、充電という行為によって月が満ちたようにも感じられる。
を。さんの作品にはツイッター上で、
「エッッッッッッッッッッッッッッモ!」
「発想力がレベチ」
「アイデアが悔しくなるくらい好きです」
「表現力の鬼」
などの感想が寄せられている。
料理を作るように写真を重ねる
Jタウンネット編集部が22日、を。さんに詳しい話を聞いたところ、これらの作品は「Photoshopを使った合成写真」だという。
自身が撮影した写真やフリー素材、有料素材を、自作した背景画像の上に合成して風景を作り出し、その上にiPhone風の加工をする。
例えば、夕焼けの作品なら背景の上に「雲」「街灯」「鳥」の素材をそれぞれ重ねていく。夜景なら、「月」「建物」が素材だ。
つまり、を。さんの作品は一見実在する場所の風景写真のようだが、完全に創作なのだ。
を。さんがこのような作品をツイッターに投稿し始めたのは2月から。
「コロナで暇になったので作品を投稿し始めました」
とのこと。4月には同じ技法で「ショートカットキー」を表現した作品を作っていた。
ショートカットキーを写真で表現しました
— を。 (@Cokohore11) April 30, 2020
これを見返して、「iPhoneでもできるな」と新しい作品を作ったのだという。
今回の作品でこだわったのは、夜景の作品の建物部分。
充電がなくなっている方では建物は影のみだが、フル充電の方は明るい街の姿が見える。
「(月が満ちているだけでなく)街並みが照らされる部分でも『充電ができた』という部分を示唆しています」
と、を。さん。様々な写真を素材にして、全く新しい風景を作る合成写真制作の魅力はどんなところにあるのだろう。を。さんに聞いてみると、
「魅力については一言では言えませんが、写真を材料として作品をつくる過程は、色々な具材をつかって料理する事と似た楽しさを感じてます」
と教えてくれた。