鳥居の上にタイ、イワシ、サンマ? 銚子「長九郎稲荷神社」が謎に包まれすぎてる

2021年11月8日(月)6時0分 Jタウンネット

2021年11月1日、斬新すぎる鳥居の写真がツイッターに投稿され、話題になっている。

真っ赤な鳥居の上に、巨大な鯛が乗っているではないか。手前の鳥居も、その一部が細長い青魚になっている。

ツイートには「今まで見た鳥居の中で1、2位を争う程インパクトがあったもの。鯛、鰯、秋刀魚が乗っている」というコメントが添えられている。たしかに、こんな鳥居、見たことがない。

投稿者である写真家・星野藍さん(@satian39)も首を傾げる不思議な鳥居だが、ツイートには7000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(11月5日現在)。

ツイッターには、こんな声が寄せられている。

「『探偵! ナイトスクープ』に出てきそうな場所ですね」
「一瞬コラ画像かと思ったwww ユニークだけど、見方によっちゃかっこいいですね!」
「このセンス、好きです」

いったい、ここはどこ? 謎めいたものに興味をかきたてられる人々(筆者も同じです)には、なんとも魅力的な場所のようだ。Jタウンネット記者は、星野さんに話を聞いた。

「一生忘れられない珍妙なビジュアルの鳥居」

星野さんよると、この鳥居は、千葉県銚子市長崎町にある「長九郎稲荷神社」のものだ。「ちょぼくりいなり」と読むらしい。

「2020年12月後半に撮影しました。久々に海外で運転することになり、その前に近場で運転しておこうかなと、家から向かったのが、ちょぼくり神社でした。
寒空の下、鉛色の雲と暗い色の海が広がるロケーションだったので、必然的にちょぼくり神社も不穏な雰囲気が漂っているように見えました(笑)。
緑の季節。晴れ空の下だったら雰囲気が違ってきたかもしれません」(星野さん)

星野さんが銚子を訪れたのは、数年ぶりだったという。

「友人が前にツイッターに載せていて、それで気になっていました。実際目にすると、写真で見るよりも異質な感じというか、インパクトがより一層強かったです。
一生忘れられない珍妙なビジュアルの鳥居だと思います。下道縛りでのんびり移動した事もあって、ちょっと遠かったですが、行ってよかったです」(星野さん)

「長九郎稲荷神社」とは、どんな神社なのか。まず、ウェブサイトを覗いてみた。

何年間も更新された気配がないが、「御由緒」のページには以下の説明が記載されていた。

「今から約350年前の江戸時代の始めに、外川の街や港を開発した崎山治郎右衛門と一緒に紀州から銚子へ来た長九郎という漁師が、魚が大漁に獲れる銚子の海に出会い、ほれ込みました。
長九郎は、『自分の子孫をこの素晴らしい地に住まわせよう、そして、この大漁がこの先もずっと続いて欲しい』と、子孫繁栄や大漁満足などを願って、京都の伏見稲荷大社を勧請(かんじょう)し、お稲荷さんを建てました」(「長九郎稲荷神社」御由緒沿革より)

しかし、時を経てここは「ボロボロのお稲荷様」になってしまっていた。そこで02年頃、近隣の女性たちが、「素晴らしい御利益があるので建て直そうと、皆でお金を出し合って社殿を新築した」とウェブサイトには記されている。また、その社殿が、2011年の東日本大震災で壊れてしまったので、「再建の途上にあります」とも書かれている。

鳥居の上に、なぜ魚が乗っているのか?  またいつ頃から乗っているのか?

Jタウンネット記者は詳しいことを知りたいと探ってみたが、残念ながら、詳しいことを知っている人を見つけることはできなかった。銚子市役所観光商工課にも確認してみたが、手がかりはなかった。

ウェブサイトでは、「日本で最も早く日の出が見られ、水平線が一望できる」とも紹介されている。銚子電鉄に乗って、日本一の日の出と日本一奇抜な鳥居、訪れてみるのもアリかもしれない。

Jタウンネット

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