「みりんって意味あるの?」→“酒+砂糖”と比較したら意外な結果に「わからないまま使ってた」「勉強になるわ」

2025年5月7日(水)19時30分 ねとらぼ

みりんを“酒+砂糖”で代用したら味は変わる……?

 日本の家庭に広く普及している一方で、料理酒との違いなど、よくわからないまま使用している人も少なくなさそうな調味料「みりん」。そこで実際に比較検証してみた動画がYouTubeに投稿され、「これは本当に勉強になる」「実際に試してくれるの助かるー!」と話題になっています。記事執筆時点で76万回再生、1万件以上の高評価を集めています。
●“酒+砂糖”でぶりの照り焼きを作ったら……
 投稿したのは、登録者数130万人超の料理チャンネル「Genの炊事場 SUIJIBA」を運営するGenさん。みりんは酒と比べて甘く、照りがあるのが特徴……というのはなんとなく知っていますが、酒で代用したらどう変わるのか実際の料理で試しています。
 ちなみに日本酒とみりんの製法は途中まで同じですが、みりんは途中で焼酎を加えて発酵をあえて停止。これにより糖分が酵母に分解されないためブドウ糖が残って甘くなるとのこと。
 今回の検証では砂糖不使用の本みりんを使っていますが、単品で味わってみたところ、「ここまで甘いとは正直思ってなかった」と驚く結果に。糖度を計測すると、みりんは48.7%とかなり高い数値が出ました。なお、バナナやメロンで20%前後。
 料理酒は9.3%で、そこに砂糖を加えて糖度を合わせていきます。結果、みりん大さじ1を“酒+砂糖”で代用する場合、酒大さじ1(約15g)に対して砂糖小さじ2(約8g)を加えると、みりんと同じくらいになるとのことでした。
 砂糖で糖度を合わせた酒とみりんの味を再び比べてみると、確かに甘さは同じでしたが、酒の方はコクが足りない印象でした。それでも極端な差はなく、大さじ1を加える料理でどう変わるのか、次にぶりの照り焼きを作って比較してみます。
 同じ作り方で完成したぶりの照り焼き。先に“酒+砂糖”バージョンを食べると「めっちゃうまい」としつつも、食べ慣れてくると味がすっきりとしていて、「クリアすぎる」との感想が。
 続いてみりんバージョンを食べると、まず違いとして「とろみ」を感じます。甘さに関しては、自然なやさしい丸みのある甘み。食べ比べるとはっきりと違いを感じる差があり、“酒+砂糖”バージョンは砂糖の甘みがガツンときて、味がやや独立した印象でした。
 結論としては、照り焼きをするならみりんを使うのがやっぱりベスト。とはいえ、みりんがない場合は、酒と砂糖で代用しても大丈夫なレベルで、十分においしい料理ができあがります。ただし代用する場合も、酒と砂糖の割合をしっかりしないと味がブレるため、その点で面倒かもしれません。
●肉じゃがでも比べてみた結果
 動画では他にも肉じゃがを作って比較していますが、こちらは「うーん……わからん!」とGenさん。それぞれ薄まっている分、存在感が控えめなので判別できないレベルとなっているようです。結論として、汁気が多い煮物ではほぼ変わらないという結果に。
 また今回の検証を通して、酒やみりんといったアルコールが入っているものがあることで風味に奥行きが出て、料理の味が豊かになることをあらためて実感。一家に一本ずつ、あるいはどちらかはあった方がいいとまとめています。
●「気になってました」「ためになった」の声多数
 動画には「みりんを買い忘れた時に酒と砂糖で代用してたので、気になってました。検証ありがとうございます」「ためになった」「いつもよくわからないまま味醂を使ってたので、助かります!」「使い分けるときのポイントはどこかがわかる……!」と、勉強になったという声が多く寄せられ話題に。
 またみりんに関して、「本みりんは米の優しい甘さがいいんですよね。そしてアルコールがしっかり臭みを取ってくれる」「味醂は煮崩れ防止の効果もあるから、サムネで見るとやっぱり味醂が入ってるほうが角がしっかりして綺麗な気がします!」「甘いフレンチトースト作る時に、みりんを卵液に入れて作ってます!めちゃ美味しいので是非」などのコメントも寄せられていました。
 YouTubeチャンネル「Genの炊事場 SUIJIBA」では試してみたくなる料理動画の他にも、今回紹介した動画と同様に「米ってとぐ意味あんの?」「味噌汁って沸騰させたら味変わるの?」「オリーブオイルって高いやつ買う意味あんの?」といった素朴な疑問を実際に検証する「くらべてみた」シリーズが好評を得ています。情報はX(@GensEssay)でも発信中です。
画像提供:YouTubeチャンネル「Genの炊事場 SUIJIBA」さん

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