寒いときに鳥肌が立つのはなぜ?
2020年12月12日(土)6時0分 Jタウンネット
[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2020年12月1日放送の「なぞの細道」のコーナーでは、鳥肌についての疑問を調べていました。
すっかり冬本番。寒さに「ブルッ」と鳥肌が立つ場面が多くなってきたのではないでしょうか?

類人猿のときの名残だった
寒くなると肌にでてくる鳥肌。人によっては注射を打つとき、トイレに行きたいときなど様々なシーンで立つこともあります。
石川県立大学の教授に話を聞くと、鳥肌は全身の体毛が立つとき、毛の根元の皮膚が盛り上がって見えるブツブツのこと。
体毛の根元から皮膚をつなぐ形で細い筋肉がついており「立毛筋」と呼ばれています。この立毛筋が縮むと、毛の根元が引き寄せられて毛が立ちます。すると毛が引っ張られて周りの皮膚が盛り上がるのです。
では、そもそも毛は何のために立つのでしょうか?
皮膚の上には温かい空気の層があります。それが体毛でとどめられているので、体毛が立つことで空気の層が分厚くなります。
体から逃げていく空気が少なくなって体温を保ってくれるのです。
毛を立てて、冷えを防ごうとしているのですね。
でも、人間の体毛ってそれほど多くないのでは?と思いますよね。これは、類人猿の頃にたくさん体毛をもっていたときの名残なのです。
毛は退化してしまいましたが、ブツブツとたつ鳥肌だけが残ってしまったのです。
(ライター:りえ160)