「お前たった2年で何があった...?」 めっちゃ古そうに見える「令和元年製10円玉」の謎

2021年12月24日(金)8時0分 Jタウンネット

月日の経つのは早いもので、2021年もあとわずかとなってしまった。年の瀬も迫ってこようという、12月14日、次のような写真がツイッターに投稿され、話題となっている。

写真は、見るも無残に変色した10円硬貨だ。ずいぶん古い、使い込んだ10円硬貨かなと思いきや、「令和元年」と刻印されているではないか。平成元年ならともかく、令和元年といえば2019年だ。

写真を投稿した「洋介犬」(@yohsuken)さんも

「お前たった2年で何があった...?」

というコメントを添えているが、わずか数年でこんなに緑青が付着するものだろうか。

洋介犬ツイートには、9万4000件を超える「いいね」が付けられ、こんな声が寄せられている。

「おそらく2年前の地獄を見てきた者だ 面構えが違う」
「三途の川の渡し賃として一緒に火葬したものでは...?」
「お賽銭箱に入っていたとかじゃないですかね?」
「こうやって見ると令和が遠い過去の記憶に感じるの面白い」
「本当に銅したんだ?」
「10円玉『俺はドウカしてたんだ...』」
「10円『ちょっとドジ踏んじまってよ...海に沈められてたんだ』」
「若いのに苦労人なんだねぇ」

ツイッター上には、さまざまな憶測やギャグが飛び交い、さながら大喜利状態となってしまった。ざぶとんが入り乱れる様子が想像できるほどだろう。

しかし、それにしても、「銅したんだろう?」  Jタウンネット記者は投稿者の「洋介犬」さんに聞いてみた。

「コンビニで受け取ったものかな?」

投稿者の「洋介犬」さんは、プロの漫画家だ。例の「10円硬貨」を発見した状況を、次のように答えた。

「12月14日午前10時55分頃のことです。帰宅した妻が『令和なのにすっごく汚れた10円玉が財布にある』と言い出して発見しました。
汚れたコインを磨く趣味が僕にありましたので、キレイにしてもらいたかったようです。おそらくコンビニで受け取ったものかな......ということです」(「洋介犬」さん)

どうやら洋介犬さんの妻がコンビニで受け取った小銭の中に、この「10円硬貨」があったようだ。

「なんでたった2年で...」と率直に驚いたということだが、「実はコインってよく見るとみなさんが思っている以上に汚れているので、さもありなんとも思いました」と洋介犬さんは語る。

しかし「たった2年で...」、緑青が付着するほどまでに変化するものだろうか? 

Jタウンネット記者は、「10円硬貨」の製造元である造幣局に聞いてみることにした。

造幣局「通常の使用でここまで変色することは考えられません」

Jタウンネット記者の取材に応じてくれたのは、独立行政法人造幣局の広報担当者だった。

——変色した10円硬貨は令和元年製と刻印されていますが、わずか2年でもここまで変色するものですか?

「どのような環境下にあったかは不明ですが、短い期間でも変色する可能性はあります。ただし、通常の使用でここまで変色することは考えられません」

——10円硬貨が変色する要因、緑青がつく要因にはどんなことが考えられますか?

「空気中の酸素、二酸化炭素や水分、塩分などと反応して黒く変色したり、緑青が発生したりします」

——変色した10円硬貨の保存状況について、どんな影響が考えられますか?

「わかりかねます」

令和元年生まれの10円硬貨に、どんなことがあったのか?

謎は深まるばかりである。

Jタウンネット

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