常連客を優遇する抽選システムを導入するパチンコ店 こういうのはあってもいい
2024年1月11日(木)11時56分 キャリコネニュース

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今回もパチンコの話をしたい。パチンコ業界は先細りが確定しており、ユーザーの年齢層も高くなるばかりで一向に若返りができていない。
こちらのコラムでもしょっちゅう書いてるけど、業界は新規ユーザー流入を望んでいるのに、パチンコもパチスロも、仕組みは難解。その上、まともな遊技説明もないホールが多く、メーカーもメーカーで全くズブの初心者向けには、もはやそもそも機種開発もしていないように見受けられる。極めつけは三店方式による換金で、これのせいで初心者は右往左往。
にわかが増えない趣味に先はないので、将来的にはパチンコという文化は今以上に衰退するのは間違いない。
では、現状生き残っているホールはどう戦うのかという話になるんだけど、ひとまず最優先すべきは常連をしっかり掴む、という当たり前のこと。これができているか、できてないかでも明暗は大きく分かれている。
常連が多いホールは客入りも多いので、度重なる新台入れ替えにも耐えられるだろうし、新紙幣対応の両替機なりサンドなりの導入もなんとか耐えられる。常連を多く囲い、そしてこの常連にしっかりと負けてもらうこと。これがホールが長生きするためには欠かせないことだ。
つまり、ホールにとって常連は、負けていただくためにもとにかく大事に扱わなければならないお得意さんということになる。10回来店してもらったら、8回は負けてもらい、2回はいい思いをして帰ってもらう。
こういう塩梅でもパチンコ依存の人たちなら毎回期待してやってくるので、やっぱり常連が多いことはホールにとっては大事なのである。今日はその常連を大事にしているホールの話である。(文:松本ミゾレ)
累計100回以上、または2ヶ月で20回以上来店するヘビーユーザー優遇
先日X(旧Twitter)で、とあるパチンコホールの施策が話題になっていた。ホールの投稿によると、特定の日の入場抽選整理券を累計来店100回以上、もしくは11月から12月末までの期間で20回以上来店している客に事前配布する、というのだ。
つまり、日頃からホールでお金を使って遊技している超・常連を優遇しているのだ。もちろん一般枠も用意しているとのことなので、常連ではない客が良い順番で入場する可能性も残っている。
優遇するのは抽選整理券に限ってのことなので、これなら常連以外から見ても、ことさらに不公平感をおぼえることもないんじゃないだろうか。
また、この程度の恩恵なら、普段からパチンコホールに出入りしていても抽選にそこまで重きを置いていないというか、朝から並んでまで打ちたくないと思っている人にとっては別に羨ましいと思うレベルでもない。いい塩梅の落としどころかなぁという気はした。あからさまに常連を優遇する、感じの悪い店とか昔あったし。もう閉店したけど。
抽選したって良い番号に当たることなんてそうないし、たとえ入場順が1番になったとて、座った台の調整が必ず良いなんてことも、当然ない(はず)。あくまでも抽選をさっさと受けることができるってだけの話。このような形式は既にどっかの店が採用している可能性もあるかもしれない。
常連はその店で長いこと時間をかけてお金を落としている貴重な存在なんだから、もうちょっと優遇してもいいようにも思えるけど、あんまり常連甘やかしてもね。このぐらいがちょうどいいのだろう。過去には常連と店員の距離が近すぎて設定漏洩しちゃった、みたいな事件も発生しているし。
何より、この抽選方式なら出玉が期待できる日に大挙して訪れる、全然違う地域のパチプロとか、ウザい軍団に対して、常連もある程度自分のシマを守ることもできるし。ないよりもあった方がいい、そんな仕組みに思えた。
もっとも、年間100回以上来店とか、2ヶ月の間に20回も来店とか、常連の区分がやや重篤なパチンコ依存症レベルになっちゃってるところが、ちょっとだけ。ちょっとだけ気になっちゃったけど(笑)。
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