きっかけは自身の働き方改善への悩みから。企業のバックオフィスの悩みを解決するオンラインアシスタントサービス「タスカル」の誕生秘話とは。

2024年1月19日(金)10時0分 PR TIMES STORY

企業の秘書・経理・総務などバックオフィスの業務を丸ごと請け負うオンラインアシスタントサービス「タスカル」。2019年2月サービス開始から3年9カ月経ち、2023年12月に累計導入企業は500社、同社が請け負う業務を実際に対応するスタッフ数が350名を突破しました。子育て世代の母親が望む働き方が叶うと評判を呼び、毎月20名ペースでスタッフが増えています。人手不足の改善や働き方改革が急務となっている今、Web上で行う業務を代行する「オンラインアシスタントサービス」は注目を集めています。

自身の悩みの解決をきっかけにサービスを立ち上げたというColors社長角前に、立ち上げの経緯やタスカルにかける想いを語っていただきました。

オンラインアシスタントサービス「タスカル」誕生は自己の経験から

2度の交通事故。「ここからはボーナスステージ。やりたいことをやろう」

独立を目指した大きなきっかけは、27歳のころに2度、交通事故に遭ったことです。両方とも「死んでいてもおかしくない」と言われるほどの事故で、人間はひょんなきっかけで死んでしまうものなのだと痛感。そこからの人生はボーナスステージ、もっとやりたいことやった方がいいと思うようになりました。自分の中でエキサイティングな生き方って何かと考えたら、会社を作る、独立するということでした。もう1社webコンサルティング会社での勤務を経験し、30歳で株式会社Colorsを創業しました。

最初の1年は知り合いの会社で営業代行をしながら、Colorsの事業としてwebコンサルティングを行っていました。転機となったのは、2018年、第二子に先天性の心疾患が見つかり、治療のために妻と自分の地元である大阪に転居したことです。大阪と東京を毎週行き来するようになり、家族のケアを優先するためにも、働き方を変えざるを得なくなりました。

そこで始めたサービスがオンラインアシスタントサービス「タスカル」です。自分自身もそうだったのですが、経営者はとにかく仕事に忙殺されがちで、「24時間365日仕事しなくてはいけない」と思い込んでることが多いです。本当は趣味に時間を使いたい、家族と一緒にいたいと思っているのに、そういう時間を犠牲にしてしまっていることもあります。仕事においても、もっと考えるところや意思決定に時間を使いたいのに、そう出来ていないケースも多い。でも頑張り方を工夫すれば、仕事の効率も上がるし、仕事だけでなく趣味の時間も取れるはずです。オンラインアシスタントというサービスに可能性を感じたのは、まさに自分の経験から来ています。

さらに、大阪に転居する際、仕事を辞めざるを得なかった妻の苦悩を見ていたことが、主に女性のリモートワーカーさんに仕事をお願いしていくきっかけになりました。妻のように、家族の事情で自分の人生を犠牲にせざるを得ない女性は少なくない。リモートワークでできるオンラインアシスタントの仕事なら、パートナーの転勤や子育て、妊活、介護などでこれまでの仕事を続けることが難しくなった人も働きやすいはず。挑戦できる場所を提供できるかもしれない、と考えました。

1年目の導入企業は25社。わずか4年でその20倍以上に増加した理由とは?

タスカルの月2.5万円という価格帯は、マーケットに合わせてリーズナブルにしています。タスカル以外に並行して行っていたコンサル業や受託系のサービスで資金を作り、それを分配しながら新規事業に力を入れていくというプロセスだったので、そこまで慌てずに進められたことで「結果的に」上手くいったと思っています。これがこの自社プロダクトだけで、しかも資金調達せずにやるという選択肢だと、ここまでやりきれなかったと思います。

このサービス内容で月額2.5万円からという料金設定であれば、使っていただけるだろうと思っていたのですが、実際はなかなかご契約をいただけませんでした。タスカルをローンチした2019年はまだ、オンラインミーティングも普及していなかったですし、リモートで業務をサポートするということを全く理解していただけないことも多かったです。そのため、コンサル業や受託開発で資金を作りながら、それをスタッフに分配して、少しずつ地道にお客様を増やしていく1年目を過ごしました。サービス名にQRコードまで入った「タスカルTシャツ」を作って毎日着ていたんです。電車に乗って、営業もして、交流会にも出て、できるだけ認知度を上げようとしていましたね。

2年目になって、コロナ禍になり、オンラインセールスがやりやすくなったものの、企業側が先行き不安から新規サービスの導入に慎重だったように感じていて、大きな成長はできませんでした。タスカルの内部でも、チームを発足するもうまく回らなかったり、業務を任せていたマネージャーが退職してしまったり、うまくいかないことが多かったです。

3年目の2021年、東京オリンピックが1年遅れで開催されることが決まり、「Withコロナ」で経済活動と両立という風に潮目が変わった感覚があり、商談もオンラインが前提になったり、企業側もテレワークで業務を進める方法を模索する流れの中から夏頃から徐々にお問い合わせが増えていきました。オンラインアシスタントサービス自体の認知が上がったことも追い風になりましたね。

そこからコンスタントにご利用いただく企業様が増えている状況で、今は1年目の20倍以上、累計500社以上のご契約をいただいています。導入時はなるべくクライアント様の負担を減らすために短期契約もご提案するなど、とにかく誠実にお客さまと向き合うことが飛躍に繋ったと思っています。正直、短期契約はタスカル内の負担が大きいのですが、ご満足頂ければ結果的に長期でご契約頂けたり、新規クライアントのご紹介に繋がったりするんです。実際、タスカルの新規導入企業は、ご利用者様からの紹介も非常に多いです。

ローンチから4年弱。ここまで何度も壁にあたってきましたが、そこで諦めず、スタッフさんたちの力を借りて「組織化」することで、スタッフさん自らが会社の課題を見つけ自発的にアクションを取り解決していく組織に成長し、だんだん理想の形に近づいてきたと感じています。

優秀なスタッフが定着する理由は「家庭・自身の時間・成長機会」のバランスを取りながら働ける環境

リーズナブルな価格設定で運営していくために、社内の管理コストを可能な限り小さくしています。事務所は撤退し、スタッフは全員オンラインワーカー。商談も全てオンラインです。スタッフ管理に関しても、ITを活用して稼働状況を低コストで最小工数でモニタリングできるような仕組みを揃えています。加えて最近は、私がメディアで取材されたインタビューを見て応募いただくスタッフが増え、広告費用を抑えた採用ができています。スタッフの応募が増えたことで、より会社を理解してジョインするスタッフが増えましたし、様々なスキルを持ったスタッフが集まるようになり、育成コストも下がってきている実感があります。

タスカルで働くスタッフは、育児中の女性が9割、残りの1割が親族の介護や、妊活中の方などです。そして、「社会との関わりを持っていたい、今まで培ってきたスキルを活かしたい、スキルアップできる環境があるならやりたい。でも、正社員でないとそれを実現するのは無理なのではないかと思っている人」が大半です。その実情に対して、今までやってきたことを活かしながら、自由に働ける環境を提供したいと考えていますし、実際そこに共感度高く入社するスタッフが多いです。「どんな仕事をしたいか。どういう条件で働きたいか。」は、各スタッフの裁量にまかせていて、個々が自由に選択できる環境があることが、スタッフの定着にもつながっています。報酬面だけをみれば、当社より良い条件で働いている方も多いはずです。でも、「家庭・自身の時間・成長機会」のバランスを取りながら働ける環境がタスカルにはあります。家族の体調不良で業務に支障が出そうなときはもちろん会社がバックアップしますし、逆に業務過多のスタッフのヘルプ調整等も行いながら、全員で助け合いながら業務を進めていく。家族や自身の都合も考慮しながら、可能な範囲で無理なく関わってくれれば全然OK。「『助けてくださいと言ったら助けてくれる環境』がいい」というスタッフの声もとても多いです。

弊社の仕事を中心にしつつ、空いた時間にご自身で営業して複業ワーキングで働いている人もいますし、家庭とのバランス取りながら仕事は程々にというスタッフもいます。特に、子育て・妊活・親族の介護で、時間の確保がなかなかしにくいけど、仕事もそれなりに頑張りたいようなスタッフからすると、タスカルでの働き方は "程よくちょうどいい”。こういった点が、スタッフからも評価して頂いていますし、優秀なスタッフを定着させられている秘訣にもなっています。

関わってくれる全ての人に「人生を総取り」して欲しい

Colorsという会社の名前は、「人の個性と個性を掛け合わせて、問題を解決して行く組織体でありたい」という願いを込めて付けました。創業からすごく遠回りしましたが、今はそういう方向に向かっていると感じます。

組織化したことで広報やセールスも任せられるようになり、自分の働き方も大きく変わりました。スタッフがそれぞれ良い方向で動いてくれていて、自分は脳みそとしての役割を担っている感覚です。意思決定に割く時間が増えました。自分自身が働き方を変えて家族との時間を取れるようになったように、タスカルを使っていただく方々も、Colorsの仕事を請け負ってくれているスタッフにも、関わる人全員に「人生を総取り」してほしいなと思っています。

子どもがいることがハンディとなる現状、タスカルで自信を取り戻した。〜タスカルで働くスタッフの声〜

タスカルに出会う前は、主要業務はフルタイム、時短勤務はサポート業務といった募集が多く、フルタイムで働けないことがマイナスに感じて、もどかしい気持ちと悔しい気持ちがありました。求人に応募しても「お子さんが大きくなって、フルタイムで働けるようになったらお願いします!」って言われることも多くて。「子どもが小さいとダメなの。」と自信をなくしてしまい仕事復帰を諦めかけていました。タスカルで仕事をする中で、すごく前向きな気持ちになれ、自信を取り戻すことができました。子どもとの時間も大切にしながら、自分の夢だったデザイナーとしても活躍していきたいと思えるようになりましたし、私と同じような境遇の方がたくさんいて、精神的にも助けられています。皆さん様々なスキルを持っていてとても刺激になっていますし、そういう方たちと一緒に仕事ができるのが嬉しいです!

インタビュー全文はこちらから

オンラインアシスタントサービス「タスカル」

https://taskar.online/


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