「ありがとう」すら素直に言えない“幼稚な人”の悲しい末路とは?

2024年4月6日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン

「ありがとう」すら素直に言えない“幼稚な人”の悲しい末路とは?

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仕事や家庭、人間関係において「成功した人生」を送るには、どうすればいいだろうか? TVやSNSなどで成功者のエピソードを見聞きすると、誰しもが「自分もこんなふうになりたい」と思い、羨ましくなってしまう。そこで今回は、野心的な夢から小さな目標まで、人生の「成功」を手助けするアドバイスが満載で、「人生に悩む人のバイブル」「何度も読み返したい」と反響を呼び続けている『成功者がしている100の習慣』(ナイジェル・カンバーランド著)から、「感謝の言葉」の大切さを学んでみたい。(構成/根本隼)

Photo:Adobe Stock

「ありがとう」のひと言が人を動かす

「ありがとうは魔法の言葉」

 こんな言い回しがあるほど、感謝を伝えるひと言の持つパワーは大きい。たった5文字の言葉で、心が救われることもある。

 家族や友人、職場の同僚などから「ありがとう」と労われて、1日の疲れが吹き飛んだり、積み重ねてきた努力が報われたりした経験は、誰しも覚えがあるだろう。

 たとえば、求人サービスなどを提供するエン・ジャパン株式会社(東京都)のアンケート調査でも、「仕事のやりがいを感じるとき」のランキング1位は「お礼の言葉をもらうこと」だった。多くの人にとって、相手からの感謝の気持ちが、働く意欲の原動力になっているということだ。

出典:『エン転職』「仕事のやりがいと楽しみ方」調査 https://corp.en-japan.com/newsrelease/2018/14502.html(参照2024-3-27)

「認められたい」=人間の根源的欲求

 逆に、「ありがとう」という声がけをもらえないと、自分の頑張りが無視されたような気持ちになってしまう。そうすると、自己肯定感が下がり、目標に向かって努力するモチベーションは確実に低下する。

 著者のカンバーランド氏もこう語る。

人は誰でも、認められたいと思っています。周りから評価され、認められ、愛されたいと思うのは、人間の基本的な欲求です。
性格や育ち方の違いで、感謝の言葉を人一倍必要とするタイプの人もいます。相手の立場に立って考えてみましょう。自分のしたことに対して、十分な評価や感謝が得られなかったら、どんな気分になりますか?
(P.124~125)

「ありがとう」が言えない人の末路=人間関係で失敗する

 世界中の人々にコーチングをしてきた経験を持つカンバーランド氏によると、「成功する人は『ありがとう』が簡単に言え、成功しない人は素直に感謝ができない」という。そして、次のように主張している。

離婚や辞職の主な理由の1つは、不和や不正ではありません。それは、相手から認められたり、褒められたりしないことです。調査によると、人が誰かと別れる大きな理由は、相手に十分に認められていないと感じることなのです。(P.124)

 築き上げてきた人間関係を破綻させないためには、「相手をきちんと認めてあげる声がけ」ができているかをつねづね反省すべきなのだ。

「褒めること」を習慣化しよう

 ふだんから「ありがとう」と言えていない人は、いざというときになっても言葉が出てこない。

 だからこそ、カンバーランド氏は「相手が大きな何かを成し遂げるのを待つ必要はありません。小さなことにも注意を向け、『素晴らしい』『ありがとう』と言葉をかけましょう」と、褒めることを習慣化するように勧めている。

 私たちが思っている以上に、自分が口にした言葉・口にしなかった言葉は、周りに大きな影響を与えている。そのことを念頭に置きながら、相手への声がけを工夫することが、人間関係で成功するための「最大の近道」なのではないだろうか。

ナイジェル・カンバーランド 著/児島 修 訳本体1600円+税10%

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