かぶりついた瞬間、えっ…不毛の荒野で食べた「奇跡の食パン」のウマさがケタ違いだった!

2025年4月18日(金)6時0分 ダイヤモンドオンライン

かぶりついた瞬間、えっ…不毛の荒野で食べた「奇跡の食パン」のウマさがケタ違いだった!

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写真はイメージです Photo:VITALII BORKOVSKYI/gettyimages

自転車で世界を旅した旅行作家・石田ゆうすけ氏。彼は、訪れた国の数か、それ以上に多種多様な“食”を経験してきた。そのなかでも「純粋に味がうまかった」と記憶している食パンが2つ存在するという。世界の食を堪能した石田氏が選ぶ、究極の食パンとは?※本稿は、石田ゆうすけ『世界の果てまで行って喰う 地球三周の自転車旅』(新潮社)の一部を抜粋・編集したものです。

綿菓子のようにちぎれる食パン北欧で出会った驚きの逸品

 純粋に食パンの味だけで勝負するならどこがうまかっただろう。

 まず頭に浮かぶのはノルウェーだ。

「ロフ」と呼ばれる山形食パンがあり、スーパーに朝行くと、焼きたてのそれが紙袋に入って、甘い香りを放っている。

 まだ温かいロフを買って胸に抱え、外のベンチに座る。夏の北欧の、晴れ渡った朝の空気の中、綿菓子のように柔らかいロフを左右に引っ張ると、内側のしっとりした白い部分がふんわりと、ヤギの垂れた乳房のような形になってちぎれる。

 口に入れると舌に吸いつくようなきめ細かさがあり、小麦の甘い香りがあふれ出す。丁寧な仕事ぶりを感じさせる精緻な味だ。


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