【一言目が肝心】「また会いたい!」と思われる、感じいい人のおもてなし言葉とは?

2024年6月14日(金)6時0分 ダイヤモンドオンライン

【一言目が肝心】「また会いたい!」と思われる、感じいい人のおもてなし言葉とは?

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出迎える時や招いた人をもてなす時のシンプルで素敵な一言この連載は、日本郵政や法務省、日本コカ・コーラ、日産自動車など多くの省庁や企業で講演や研修を担当し、15年間にわたって約7万人の老若男女にコミュニケーションを教えてきた『オトナ女子のすてきな語彙力帳』の著者、吉井奈々さんによるものです。本書の読者からは、「自分の言葉の引き出しが増えた!」「載っている言葉を1つでも多く使いたいと思った」「繰り返し読みたい本になりました」といった感想がたくさん届いています。相手も自分も大切にするコミュニケーションのヒントが満載の本書から、好印象につながるもてなしの一言をご紹介します。

Photo: Adobe Stock

素敵な印象を残すシンプルな一言

 仕事やプライベートを問わず、出迎えるときや招いた人をもてなすとき、どんな言葉を使っていますか? 一般的には、

「こんにちは」「お疲れ様です」

 などの一言ですが、素敵な印象を残すためにこんな一言はいかがでしょう?

「ようこそおいでくださいました」

「ようこそ」は「来てもらったことへの感謝や歓迎の気持ち」を表します。満面の笑みとともに伝えられるといいですね。

 遠方からの来訪者には、

「ようこそ、お運びくださいました」

 がおすすめです。「お運び」とは「足を運ぶ」の意味。ここまでに費やした時間や労力、お金などすべてに感謝を込める大和言葉です。

悪天候の日に

 天気がすぐれない中で来てくれた方には、

「雨の中、ご足労いただきありがとうございます」

 の一言を。「ご足労いただき」は天候や距離にかかわらず、足を運んでくれたことへのねぎらいを込めた表現です。

お茶菓子を出すとき

 お客様にお茶やお菓子を出すときは、こんな一言を添えると上品ですね。

「ほんのお口汚しですが、」

「心ばかりですが、」

 食べ物の手土産を渡すときにも使える表現です。

「お口汚し」と聞くと、まずいものと解釈してしまいがちですが、本来は「少量の」という意味の大和言葉。とくに年配者や目上の人に用いるのに適した美しい言い回しです。 ただ、現代的な感覚の人には、やや謙遜し過ぎな言葉に受け取られることも。その場合は「心ばかりですが」のほうが自然な印象かもしれません。

滞在する人に

 宿泊する方などには

「ゆっくりとお過ごしください」

 の一言を。相手がくつろげるように、緊張をほぐすひと言です。

細かい言葉遣いよりも「喜び」を伝えて

 人をもてなすときに最も大切なのは、間違いのない言葉遣いではありません。いちばんは相手を歓迎する気持ちです。しかし、どんなに「来てくれてうれしい」と思っていても、それが伝わらなかったら気持ちがないのと同じです。そこで、歓迎の気持ちを「喜び」として表現してみましょう。相手の心にも響きやすくなります。

(本記事は『オトナ女子のすてきな語彙力帳』をもとに編集しています)

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